「このまま公務員を続けたら人生後悔しそう……」
「でも公務員の安定を捨てるのは不安。」
「民間企業で通用する自信もないし……」
本記事をご覧になっている方は、このようなお悩みを持っているかもしれません。
僕も数年前は全く同じ悩みを持っていましたが、思い切って30代目前で民間企業に転職しました。
当時は「安定を失ったら人生終了する」「自分が民間企業で通用するはずがない」と不安でしたが、今は転職して本当によかったと心から思います。
とはいえ、すべての30代公務員が「転職=正解」とは限りません。
そこで今回は、30代で公務員から民間企業に転職した人の事例を紹介しつつ、転職を後悔しない人の特徴・転職に失敗しないための方法・対策を徹底解説します。

「公務員とは違う働き方がしたい」「でも安定を手放すのが不安」と迷うあなたに、少しでも役立てばうれしいです!
この記事を書いた人


あつし
8年間勤めた公務員を辞めてIT企業に転職したアラサー。今はフリーランスライターとして3つの転職メディアで活動中。元エンジニア・元消防士。Webライター歴4年。(詳しいプロフィールへ→)
30代目前で公務員から民間に転職した筆者の理由
僕が公務員を辞めた理由を簡単に紹介すると、「このままでは人生後悔する」と強く感じたからです。
地元の消防署で8年間働く中で、安定収入や社会的信頼(ローンの組みやすさ/地元ネットワークの構築)には魅力を感じていましたが、仕事のモチベーションは正直ゼロでした。
もっと仕事の時間を充実させたい。週40時間を超える仕事を「耐えしのぐ時間」にしたくなかったんです。
30代目前でそう強く思い、プログラミングを1から学んでIT企業に転職しました。



公務員時代の詳しい体験談は以下の記事に綴っているので、気になる方はぜひご覧ください!


30代で公務員から民間企業に転職する人は意外に多い
公務員として働いていると「民間企業に転職する人は少ない」と思ってしまいがち。
ですが実際には、30代で公務員から民間に転職している人は意外に多いです。
僕もこのことは、民間企業に転職してから実感しました。
そこで本項目では、30代で公務員から民間企業に転職した人の実例を3つ紹介します。
① 消防士からクラウドエンジニアに転職した友人の例
僕の友人の消防士は、ちょうど30歳になる年にIT企業に転職しました。
彼も僕と同様、1からプログラミングを学んで転職活動に取り組み、今ではクラウドエンジニアとして活躍しています。
僕よりも少し先に転職活動していた彼は、
「公務員でも民間企業からしっかり評価される」
「コミュニケーション能力や後輩の教育経験をアピールすると良い」
と、公務員の転職活動のコツをリアルタイムで教えてくれました。
公務員として長く働いていると「自分は民間企業じゃ通用しない…」と思い込んでしまいますよね。
でも実際には、公務員の業務経験をきちんと伝えれば、民間企業の採用担当者から「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえますよ!
② 警察官からセキュリティマネージャーに転職した例
こちらの記事(※1)で紹介されている元警察官は、35歳で一念発起し、大手電機メーカーに転職。
その後、外資系企業や日系エンタメ企業を経て、上場企業のセキュリティマネージャーに就いています。
当時は「警察の仕事は潰しがきかない」と上司たちから言われ、転職を反対する意見が多かったそうです。
しかし、警察業務と親和性が高い「セキュリティ領域」を軸にキャリアを積んだことで、年収・役職ともに大幅アップさせることに成功しています。
- 1社目のメーカー企業でセキュリティ領域の実績を積めたこと
- 好景気など「年収が上がりやすいタイミング」で転職したこと
この2つが主な成功要因となっていそうですね!
③ 地方公務員から、コンサルタントに転職した例
30代で市役所勤務からコンサル業界に転職した公務員の事例があります。(※2)
転職のきっかけは入庁10年目を迎えた頃、「このまま自治体内で仕事をしていても、本当に社会の役に立てているのか?」という疑問を抱き始めたこと。
ある程度の裁量を持てる立場になれたものの、自分の仕事が住民の暮らしにどう貢献しているかが見えづらく、モヤモヤしていたそうです。
そんなとき、知人から「民間のコンサルなら、もっと幅広い課題解決ができる」と背中を押されて転職を決めたそうです。
最初は転職活動のやり方が分からず苦戦していたそうですが、転職エージェントで職務経歴書の添削や面接対策を受けたことで、大手コンサルファームの公共部門に内定しました。



コンサルタントは高年収の傾向にあり、20代で日系企業でも年収1,000万円を目指せます。
「公務員だから無理」と思い込まずに一歩踏み出したことで、新しい道が開けた好例ですね。
【体験談①】30代の公務員が民間企業に転職するメリット
30代で公務員から民間企業に転職するメリットはかなり多いです。
公務員として今までしっかり働いてきた方は、30代が転職のベストタイミングかもしれません。
ここでは、僕自身が民間企業に転職して感じた「30代の公務員が民間企業に転職するメリット」を4つ紹介します。


① やりがいを感じる仕事に出会えるチャンスがある
30代というタイミングは、公務員として10年近くの業務経験を積んできた分「本当にやりたいこと」が少しずつ見えてきますよね。
あるいは「この仕事は絶対にやりたくない」という”消去法の選択肢”が浮き彫りになっていると思います。
僕自身、公務員時代は「仕事=我慢」と感じていましたが、30代目前で民間企業に転職したことで、
- 仕事のすべての時間が将来のキャリアに反映される
というポジティブな気持ちが生まれました。
- 公務員の仕事にやりがいを感じられない…
- 昇給や業務成績アップを実感するとモチベが上がる…
このように感じている方は、社員への還元意識が高い企業に転職すると、仕事の時間が今よりもっと充実するはず。
② 年収アップが狙える
先ほどの転職事例でもあったように、公務員時代の経験をしっかりと活かせば、30代からでも十分に年収アップが狙えます。
10年ほどの実務経験がある30代は、専門性も積み上がっており、企業側からも評価されやすい年代です。
公務員の業務と親和性の高い業界を選び、自分の強みをしっかりアピールできれば、「公務員→民間」で年収が上がるケースも珍しくありません。
さらに民間企業では、30代を「次世代の管理職候補」として採用するケースも多いです。
収入面でも優遇される傾向がありますね。
「これだけ仕事を頑張っても、1年の昇給額は数千円なのか…」と悩んでいる方は、転職という選択肢を一度考えてみてほしいです…!
③ 仕事のスピード感・成長環境が刺激になる
民間企業に入って一番驚いたのは、「決断と実行のスピード」です。
公務員時代は、1つの書類を決裁するまで数週間かかるのが当たり前でしたが、民間では1日で意思決定が下りることもよくあります。
このスピード感が、最初は戸惑いながらも「もっと成長したい」という気持ちに火をつけてくれました。
30代はまだまだ吸収力が高い年代。こういった民間のスピードに慣れることで、自分のスキルもどんどん鍛えられます。
「もっと仕事でチャレンジしたい」と考えているなら、主体的に働ける民間の環境はいい刺激になりますよ!
④ 副業で働き方の選択肢が広がる
僕が公務員から転職した理由のひとつに、「副業を本格的にやりたかった」という想いがあります。
実は公務員時代、家族名義でこっそりブログを運営していました。
仕事が休みの日は副業に取り組んでいたのですが、勉強会や研修を何度か欠席したことで「副業してるんじゃ?」と職場でウワサが広まり、最終的には挫折しました……。
でも民間企業に転職してからは、その制約が一切なくなります。
そして収益が少しずつ出たことで、今では会社を辞めて独立するまでに至りました。
本業だけに縛られずにもう一つの収入源を持てるのは、民間企業ならではの魅力ですね。



僕の転職から独立に至る体験談は以下の記事で紹介しています。
興味がある方はぜひご覧ください!


【体験談②】30代の公務員が民間企業に転職するデメリット
民間に転職してよかったと感じる反面、「やっぱり公務員のほうが楽だったかも…」と思う瞬間も正直ありました。
ここでは、僕が実際に感じた転職のデメリットを3つご紹介します。
この項目の内容


① 安定収入・安定雇用がなくなる
公務員を辞めて民間に転職してから、ふとしたときに頭をよぎるのが「自分の雇用って、本当に安定してるのか?」という不安でした。
僕が転職した会社は海外にも事業を展開していたのですが、公務員の中堅ポジションから末端のシステムエンジニアへポジションが一気に変わったことで
「その事業が失敗して赤字転落したら、真っ先にクビになるのは自分だ……」
というネガティブな思考が生まれたのです。
実際には会社の経営が危うくなる要素は一つもなく、事業はすこぶる順調。
完全に自分の杞憂でした。
今思えば、公務員の安定したポジションから「新卒同然の平社員」になったことで、精神的に少し不安定だったのかなと思います。
② 社会的信用が下がる
公務員はローンを組みやすいとはよく言いますが、民間企業に転職したことで、この事実を痛感しました。
転職先のIT企業には、エンジニアやデザイナー、営業職の方が何人もいたのですが、お金の話になると
「銀行はエンジニアにはお金を貸してくれるが、営業職はあまり貸したがらない」
という話をよく聞きました。
公務員のときは当たり前だった信用が、民間では不平等に扱われるものだと、このときに実感したのです。
③ 公務員時代より激務になることもある
残業や激務で転職を考える方もいるかもしれませんが、それだけで転職を決断するのはおすすめできません。
なぜなら民間企業に転職したことで、さらに激務になる可能性があるからです。
実際に僕が入社したIT企業は、繁忙期になると1日10時間以上働く日がざらにありました。
先輩エンジニアは「会社に寝泊まりすることが年に2〜3回」あると言っていたことから、時期によっては労働環境がブラックになります。



もちろん転職先の会社や職種によると思いますが、公務員よりも労働環境が厳しくなる可能性があることは、しっかり理解しておいたほうがいいですね。
30代で公務員から転職して後悔しない人の特徴
僕自身の経験や、30代で民間企業に転職した元公務員たちを見ると「こういう人なら転職を後悔しないだろう」と感じる共通点がいくつかあります。
なかでも大きなポイントは次の2つ。
この項目の内容
① 転職を“通過点”として捉えられている
「転職はゴールではなく、あくまで通過点」
「転職先の会社で定年を迎えるつもりはない」
このような考えを持っている元公務員は、民間企業に転職してから順当に年収とキャリアを上げています。
実際に村役場で働いていた転職先の同期は、会社員3年目(30代前半)の転職活動で年収600万円のオファーを受けていました。
「30代で公務員から民間企業に転職する人は意外に多い」の項目で紹介した元警察官も、「防災・セキュリティ領域」で専門性を高めて転職を繰り返し、最終的には大手企業のマネージャーポジションを獲得しています。
転職して終わりではなく、「その先にどうキャリアを築いていくか」を見据えられる人は、公務員から転職して満足の行くキャリアと年収を実現できるのだと思います。
② 変化をポジティブに楽しめる
今の日本は、終身雇用が崩壊しつつあります。
その中で公務員から転職するなら、
- これからの安定は自分自身で築く
という心構えが絶対に必要です。
常に自分を評価してくれる会社に転職し続ければ、将来の雇用・収入を高い水準でキープできます。
しかし転職するたびに「また環境が変わるのか…」とストレスを感じてしまっては、評価されない会社に搾取され続けてしまうでしょう。
勤め先が変わっても「こんな世界もあるんだ」と前向きに捉えられる人は、どんな職場でも自分のパフォーマンスを発揮できます。



いろんな会社を渡歩ける能力を備えれば、公務員以上に高い水準で収入と雇用を安定することができますね!
30代公務員からの転職を失敗しないための全対策
最後に30代から転職に挑戦したい公務員に向けて、実際の転職活動で培った「転職を失敗しないための全対策」をご紹介します。
① 転職エージェントで「強みが活きる業界・職種」を把握する
「公務員としてどんな経験が民間企業に活きるのか?」
「自分の強みが生きる業界・職種は何か?」
このような「転職の強み」は自分ではわからないもの。
転職エージェントに登録してキャリア面談を受ければ、転職に精通したキャリアアドバイザーから、年収アップ・キャリアアップできる領域をズバッと教えてくれます。
「30代で公務員から民間企業に転職する人は意外に多い」の項目で紹介した元警察官やコンサルタントも、転職エージェントを有効活用して公務員からキャリアアップしていました。
僕も転職活動中、転職エージェントのキャリアアドバイザーに自己PRや志望動機を何度もチェックしてもらっています。
転職に詳しいプロの力を借りれば、これからの転職活動だけでなく、将来のキャリアップもスムーズに進みますよ!



公務員におすすめの転職エージェントはこちらの記事で詳しく紹介しています。
どれも完全無料で利用できるので、気軽に登録して市場価値をチェックしてみてくださいね!


② 転職先の経営状況・労働環境はしっかり下調べする
ブラック企業への転職を防いだり、働き方がマッチした会社に転職するには「企業研究」がほんとうに大切です。
具体的には、
こういった行動が重要になります。
特に社員口コミサイトをチェックすると、その会社の働き方や給与体系などを「元社員の視点」でチェックできるため非常におすすめです。
転職してから「こんなはずじゃなかった…」といった入社後のギャップをなくすためにも、事前調査は徹底しましょうね。
③ 自己投資を怠らない
時代の変化が激しい今、公務員から転職する以上「個人で安定を築く」という意識が重要です。
- 書籍や動画教材でスキルをインプットする
- 資格を取得してスキルを証明する
- 副業に挑戦して収入源を増やす
このような自分への投資が、将来の年収やキャリアに大きくつながります。
今は副業の実績も、転職活動で評価される時代。
大変に感じるかもしれませんが、個人の努力が報われやすい環境が広がっている証拠でもあります。



「最高の投資先は自分自身」と信じることが、公務員からの転職を失敗しない唯一の方法といえますね!
さいごに|ほんとうの安定は個人で作る時代
僕自身、30代目前で公務員から民間企業に転職しましたが、
これからの将来は自分の力で安定させる
という意識が強かったので、転職の後悔がほとんど残っていないのだと思います。
公務員から転職して終わりはなく、
「もっと年収を上げるには?」
「もっとホワイトな働き方を手に入れるには?」
このように次の目標を自分で掲げて、自ら主体的に動ける人は「公務員から転職して正解だった」と思えるはずです。
自分の将来を”他人事”にしない人は、きっと30代からの転職がうまくいきますよ!
■参考文献
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