悩む公務員公務員を辞めた人って、その後どうなってるんだろう。
やっぱり後悔してるのかな。
辞めて正解だった人なんて、本当にいるの?
「末路」で検索して出てくるのは、辞めて成功した人の武勇伝か、辞めさせたくない人の脅し文句のどちらかです。
どちらも都合のいいところで話が終わっていて、その後に何が起きたかを見せてくれません。
何を隠そう、私自身が「公務員を辞めた末路」の当事者です。
地方公務員(消防)を8年で辞めてIT企業に転職し、その会社も1年で退職。独立した先で月収3万円まで転落しました。
そこから会社員に戻って立て直し、いまはフリーランスのWebマーケターとして最大月収70万円まで戻しています。
この記事では①辞めた直後に起きたこと ②私が落ちたどん底の中身 ③後悔していない理由を脚色なしで書きます。
読み終わる頃には、「辞めたらどうなるか」の解像度が上がって、自分がいま何を怖がっているのかがはっきりしているはずです。
公務員を辞めた末路を、先に全部お見せします
結論、私の末路は「一度どん底まで落ちて、そこから戻ってきた」です。
順番に見てもらったほうが早いので、まず全体像を置きます。
| 時期 | 立場 | お金 |
|---|---|---|
| 高校卒業後 | 専門学校を経て地方公務員(消防)に | 安定した給料 |
| 入職1ヶ月 | 「向いていない」と確信。それでも8年続ける | 同上 |
| 20代後半 | 独学でプログラミング。IT企業へ転職 | 年収が約100万円ダウン |
| 転職1年後 | 退職してフリーランスに | 独立初月の売上30万円超 |
| 独立1年目 | 主要取引先の内製化で仕事が消える | 月収3万円 |
| その後 | ベンチャー企業の会社員に戻る | 手取り20万円 → 30万円 |
| 現在 | 再び独立。フリーランスのWebマーケター | 最大月収70万円 |
上の3行だけを切り取れば失敗談になり、下の2行だけを切り取れば成功談になります。
どちらも実際に起きたことなので、都合よく省かずに全部書いていきます。



「末路」はひと言でまとめられがちですが、実際は一本道ではないんですよね。
まずは、そもそもなぜ私が公務員になったのかから話させてください。
そもそも、なぜ私は公務員になったのか
結論、周りが「安定している公務員になったほうがいい」と言ったからです。
自分で選んだというより、それが正解なんだろうと思い込んでいました。
高校3年生の夏、部活動の最後の大会が終わってすぐ地元の公務員試験を受けて、不合格。
両親に頼んで専門学校に1年通い、翌年ようやく合格しました。
ところが入職して1ヶ月ほどで、「自分は公務員に向いていない」と確信します。
それでも辞めませんでした。専門学校に払ってもらった費用と世間体を思うと、辞めるのがもったいなく感じたからです。
結果として、向いていないと分かっている仕事を8年続けることになりました。



入って1ヶ月で気づいていたのに、8年です。
この「もったいないから動けない」が、あとでいちばん高くつきました。
8年勤めた公務員を辞めた理由
結論、このまま定年を迎えたら人生ごと後悔すると思ったからです。
きっかけは、職場の不満よりも、取り残される感覚のほうでした。
同僚が次々と結婚して子どもが生まれ、生活が大きく変わっていきます。
そんな中で自分だけが何も変わらず、1人だけ別の場所に置いていかれているように感じていました。
20代後半に差しかかったころ、近所のゲオで本棚を漁り、人生で初めてノートパソコンを買います。
ブログやWeb制作を手当たり次第に試すうちに、プログラミングにハマりました。
ちなみに、公務員時代に副業で稼げた金額は1円です。稼ぐ力はまったくありませんでした。


それでも「プログラミングを仕事にできたら楽しいのでは」と思い、転職活動を始めます。
休日の時間はすべて学習と転職活動に投下しました。
- 学習開始から10ヶ月目で内定
- 応募したIT企業は100社以上、選考に進めたのは50社以上
- 転職して年収は約100万円ダウン
退職を告げたとき、返ってきたのは「公務員を辞めたら人生終わるぞ」「せっかくなったのにもったいない」という言葉でした。
正直に言えば、私も怖かったです。自分が民間企業で通用するとは思っていませんでした。
でもそれ以上に、公務員を続けることのほうが怖かった。





年収100万円ダウンでも辞めたのは、お金より「このまま終わる」ほうが怖かったからです。
ここから、いわゆる末路の1つ目が始まります。
公務員を辞めた末路①転職したIT企業を1年で辞めた
結論、「自分が進みたいのはこの道じゃない」と気づいてしまったからです。
入社した都内のIT企業は、公務員時代と正反対の世界でした。
フレックスで出社時間が自由、服装も髪型も自由、そして働かないおじさんが1人もいない。
パワハラが日常茶飯事だった職場から来た身には、世界がひっくり返ったような感覚でした。
よく聞かれる「民間で通用するのか」という不安についても、先に答えておきます。
- できることはキチンとやる
- 分からないことは自分で調べる
- それでも分からないことは上司に聞く
私がやったのはこの3つだけで、トラブルなく働けました。毎日の公務をこなせている人なら、民間企業でも問題なく働いていけると思います。
それでも、半年ほど経つと歯車が狂い始めます。
残業が続いて、21時や22時の電車で帰る日々になります。
土日は「プログラミングを勉強しなきゃ」と思いながら、なぜか自分のブログばかり書いていました。
薄々、進みたい方向が違うことに気づいていたのだと思います。
決定打は、父にガンが見つかって入院したことでした。
実家がバタバタする中で母や家族の負担を想像したとき、心のどこかで「プツン」と何かが切れました。
その思いが翌朝まで続いたので、午前中のうちに上司へチャットアプリで退職を告げています。





ここまでは、まだ「よくある転職の失敗談」で済む話です。
本当にまずかったのは、この直後に自分から会社を出たあとでした。
公務員を辞めた末路②独立1年目で月収3万円まで転落した
結論、ここが私の本当のどん底です。
会社を辞めた私は、フリーランスのWebライターとして独立しました。
独立初月の売上は30万円を超えます。いま思えば完全なビギナーズラックでした。
メインの取引先からは「弊社にもっとリソースを割けますか」と言われ、私は他の取引先を減らします。
その1ヶ月後、同じチャットにこう届きました。
「記事制作を内製化することにしました。来月からのご依頼は停止させてください」
翌月の入金は3万円。収入が90%減りました。
単価が安かったわけではありません。その取引先は1文字4円で、相場の2倍から4倍の高単価でした。
ただしリサーチと修正まで含めると、実質の時給は500円ほどだったと思います。
そこから先の生活は、あまり格好のいいものではありません。
- 貯金を切り崩し、夜のスーパーで半額シールの弁当を探す
- 楽天カードの審査に落ちる
- 賃貸の入居審査で「個人事業主? 収入証明は?」と渋られ、保証人を求められる
- 昼夜逆転と孤独で、「来月は飯が食えるのか」と考えて眠れない
このとき痛感したのが、お金がない毎日は人の尊厳を静かに削っていくということです。
公務員を辞めた末路として、いちばん見せたくないのがこの時期でした。





ここだけを切り取れば、完全に「辞めなければよかった人」ですよね。
ただ、話にはまだ続きがあります。
公務員を辞めた末路③会社員に戻り、もう一度独立した
結論、プライドを捨てて組織に戻ったことが、いちばんの分岐点でした。
独立して1年も経たずに転職活動を始めるのは、正直かなり惨めでした。
それでも面接を受け続け、あるベンチャー企業の社長に「君、面白いね」と言われて拾われます。
初任給は手取り20万円。フリーランス時代の最高月収より、10万円以上下がりました。
それなのに、皮肉なことに人生の自由度は上がりました。
来月の家賃を心配しなくていいだけで、頭のリソースが仕事に戻ってきたからです。
組織は自由を奪う檻ではなく、ときに個人を経済的な死から守るための鎧なのだと思います。
その後、手取りは30万円ほどになり、公務員を辞めて3年が経つ頃には月収が公務員時代の約1.5倍になっていました。
会社員として力をつけたうえで、私はもう一度独立します。
いまはフリーランスのWebマーケターとして、SNS運用・公式LINE構築・広告運用・SEOまでを一気通貫で請けています。
売上には波がありますが、最大で月収70万円まで来ました。1周目で潰れた月収3万円の私とは、別人のような数字です。





戻ったから終わった、ではなく、戻ったから次に進めたという実感があります。
ここまで来たうえで、いちばん聞かれる質問に答えます。
公務員を辞めて後悔しているか、正直に答えます
結論、後悔はしていません。ただし「あなたも辞めるべきです」とは言えません。
後悔していない理由は、収入が戻ったからではありません。
学生時代からここまでを振り返って、仕事の満足度を決めていたのは次の2つだったと感じています。
- 自分で仕事を選べること
- 自分に合った環境で働けること
もうひとつ、想像していなかった変化が人間関係でした。
公務員時代は「どこで何をしてもウワサが広まる」「結婚しない人は変わり者」という空気の中にいました。
転職して都内に引っ越したら人間関係の9割がリセットされ、驚くほど生きやすくなっています。
もちろん、失ったものもあります。年収は一度100万円下がり、退職金も安定も手放しました。





後悔していないのは事実ですが、それは私の場合の話です。
だからこそ、最後にどうしても書いておきたいことがあります。
それでも私が「辞めたほうがいい」と言わない理由
結論、転職が最適解にならない人が、確実にいるからです。
私自身が一度どん底まで落ちているので、安易に勧める気にはなれません。
たとえば次のような方は、公務員を続けるのが最適解かもしれないと思っています。
- 何よりも安定を優先したい方
- 指示を待って動く働き方が体に染み付いている方
- いまの職場で定年を迎えたいと思える方


逆に、私と同じように「このまま定年を迎えたら後悔しそうだ」と感じているなら、伝えたいことは1つです。
いきなり正解は引けませんが、ちょっとずつなら最適解にたどり着けます。
いきなり辞めるのは、私の月収3万円が証明しているとおり大きなリスクです。
まずは在職中にできる小さな一歩から始めるのが安全だと思います。
- 興味のある分野を、収益化せずに学習だけ始めてみる
- 転職エージェントに経歴を伝えて、どの業界を勧められるか聞いてみる
- 実際に辞めた人の「その後」を、成功談以外も読んでおく
なお公務員の副業には国家公務員法103条・104条、地方公務員法38条という制度上の枠があります。
在職中は学習と準備にとどめ、収益化は許可の範囲内か退職後にする。この設計がいちばん安全です。



辞めろとも、辞めるなとも言うつもりはありません。
ただ、選べる状態にはなっておいてほしいと思っています。
さいごに
ここまで読んでくださったということは、いまの働き方に何か引っかかりがあるのだと思います。
その感覚は、8年かけて動けなかった私からすると、けっこう貴重なものです。
このメディアでは、公務員から出たあとの現実を、成功も転落も込みで書いています。
まず何から見ればいいか迷ったら、転職の全体像をまとめたガイドから読んでみてください。


あなたが納得のいく働き方を見つけられるよう、心から応援しています。



私の末路は、月収3万円から始まって、いまのところ月収70万円まで来ました。
あなたの末路は、あなたがこれから選べます。










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