自己分析は転職活動のはじめの一歩。各転職メディアで自己分析の重要性を説いていますが、実際ピンと来なくてスルーしがちですよね。
さらに「最低でも1ヶ月は自己分析に取り組みましょう!」といったアドバイスをするケースも多く、
そんなチンタラしてられん…こちとら1日でも早く今の職場から離れたいんじゃ!
というのが多くの人のホンネ。良い求人は奪い合いなので、可能であればサクッと自己分析を終わらせたいところです。
そこでこの記事では、転職活動における自己分析を可能な限り凝縮し、最高効率で転職活動を進めるための『シンプルな自己分析のやり方』を解説していきます。
記事の後半には自己分析でつまずいたとき時の対処法も紹介しているので、この記事で確実に自己分析を終わらせましょう!
結論、自己分析はこの2つでOK!
【自己分析で取り組むべき項目】
- 仕事の価値観を明らかにする
将来の目標と転職理由を言語化する - 強みをリストアップする
業務経験や実績、仕事スキルを箇条書きでまとめる
自己分析をする究極の目的は、転職を絶対に後悔しないものにしようぜ!と強く掲げることです。
そのために、
- より自分にマッチした企業を選べるように『仕事の価値観』を明確にする
- 将来の年収やキャリアが最大化するように『自分の強み』をリストアップする
といった2つの工程が最低でも必要です。どちらか一方が欠けてしまうと、
- 年収は上がったけど働き方が悪化した…
- 新しい職場で人間関係が上手くいかない…
といった”転職失敗”につながってしまいます。
なので自己分析で取り組む「仕事の価値観」と「自分の強み」は必ず”両輪”だと覚えておき、どちらも正しく取り組むようにしましょうね。
次の項目から、具体的な自己分析の方法をご紹介します。
実践|転職を後悔しない自己分析のやり方
この項目では、先ほど紹介した2つの項目を実際に詳しく分析する方法を解説します。
- 仕事の価値観を明らかにする
将来の目標と転職理由を言語化する - 強みをリストアップする
業務経験や実績、仕事スキルを箇条書きでまとめる
①「仕事の価値観」を深堀る
おさらいですが、仕事の価値観を深堀る目的は「より自分にマッチした企業を選べるようになること」です。
そのために、
- なぜ転職したいのか?
(なぜ今の職場を辞めたいのか?) - 今回の転職で一番叶えたいことはなにか?
(希望条件の整理)
といった転職理由(退職理由)&希望条件を言語化できるレベルまで内省することが必須。
紙やペン、パソコンやスマホのメモアプリを開き、上記2つの疑問に対する回答をとにかく書きなぐりましょう。
頭の中の考えを吐き出すように書くことで、脳内にボンヤリと浮かんでいた
- 現職の不満点
- 理想の働き方
- 2〜3年後に欲しい給料
- 目標とするキャリア
︙
このような『仕事の価値観』が、早ければ2、3日後に明確になってきます。
具体例
仕事の価値観がうまく深掘りできない人は、以下の質問を自分に投げかけて回答してみましょう。
- 今の年収で満足してる?
- 大企業で働きたい?
- フレックス制など自由度が高い働き方を熱望する?
- 仕事にやりがいを求めてる?
- 勤務地はどこ?県外・海外の転勤は許容できる?
- 大きなプロジェクトに携わりたい?
- プレイヤーとして1つの職種を極めたい?
- それとも管理職を目指したい?
- 絶対に身につけたい専門スキルはある?
- 職場の雰囲気はどんな感じがいい?
- 年齢が近い人と働きたい?多国籍の職場はどう?
- 給料よりもライフワークバランス重視?
上記の内容に回答していくと、「これは絶対に譲れない!」といった内容が出てくると思います。
その内容こそ、今の職場では決して満たされない「あなたの仕事の価値観」の要素になりますよ!
その後は、
・なぜ今の会社を辞めたいのですか?
・どんな職場で働きたいですか?
と面接官から質問をされたときにスッと答えられるくらいに言語化できれば、1つ目の自己分析は終了です。
②「自分の強み」を深堀る
2つ目の自己分析『自分の強み』を深堀る目的は、将来の年収やキャリアを最大化させるためです。
すなわち「自分の市場価値を高める」ということにつながるので、年収よりワークライフバランスを重視する人も、一緒にこの自己分析に取り組んでいきましょうね。
自分の強みを深堀る際は、
- 今までの業務経験
- 自分の能力や実績
これらをできるだけ”企業目線”で整理することが重要です。
企業側はシンプルに、
- 売上を高めてくれる人
- コストを下げて利益率を高めてくれる人
このどちらか、もしくは両方に該当する人材を超絶欲しがっています。したがって、ただ過去の業務経験や自分の能力を箇条書きでまとめるのではなく、
「売上アップにつながった実績やスキル」
「コストを削減に努めた業務内容」
このような内容を中心に過去の仕事を振り返ることが重要になります。
具体例は次の項目で解説します。
具体例
たとえば、あなたが建築業界で防災物品・安全製品を販売する営業職をしていたとします。
もし、あなたが「他の業界の営業職」に転職したいと考えた場合、そのまま素直に営業職としての業務経験や実績を書き出せば、自分の強みの洗い出しは完了です。
しかし、「建築業界でITエンジニアとして働きたい」といった職種を変える転職を希望した場合は、
- 建築業界特有の業界構造の知識
- 建築業界のクライアントやユーザーの悩み
- 建築業界の大手企業の事業内容
このような「営業職以外の強み」を中心に洗い出したほうが、あなたを採用するメリットを企業側が感じ、転職成功率を大きく高めることができます。
このように、企業目線で自分の強みを取り組むことを意識して、過去の業務経験や実績を振り返ってみましょう。
自己分析がうまくいかない人へのアドバイス
- 自分の強みがよくわからない。
- 将来の目標や希望条件も見つからない…
このような悩みが生まれると、自己分析がはかどらずネガティブな気持ちが増え、自己肯定感が下がってしまうこともあります。
自己分析で悩みがちな人は、「他己分析」で幸せになれるかもしれません。
他己分析とは、自分の長所や短所を”他人”に聞くことです。周囲の力を借りることで、今まで気付けなかった自分の強みを知ることができます。
意外と自分の長所や強みって分からないものですよね。一度他力本願で、
- 「ちょっとごめん。おれの短所を100個言っていいから、1個だけ長所を教えてくれない?」と友人に聞く
- 「おれにしか頼めない仕事ってある?もし何もなかったらこの仕事やめるわ…笑」と同僚に聞く
- 「おれの強みって何かな?マッチングアプリのプロフィール文で少し手こずっててさ」と彼女に相談する
といった内容を勇気を出して周囲に聞くことで、新たな自分の強みに気づき、閉ざされていた未来の扉が開き始める…かもしれません。
(※他己分析は自己責任でお願いします。)
おすすめの他己分析は転職エージェント
実際のところ、いきなり友人や同僚に「おれの強みってどこ?」と聞くと不審に思われるかもしれませんよね。そこが気になって他己分析も消極的になりがちです…
そこで活用していきたいのが転職エージェント。もっともフランクに、そして効果的に他己分析してもらえる相手は転職エージェントの担当者になります。
- 多くの転職希望者と比較してもらえる
- 転職成功者と自分の共通点を探してもらえる
- 活躍できる業界や職種を教えてもらえる
- 転職のトレンド情報を知ることができる
転職エージェントの担当者は毎日転職市場をチェックし、企業の採用担当や転職希望者と密なコミュニケーションをとっています。
そのような「転職のプロ」から無料でリアルな情報が得られるので、転職エージェントは活用しないと損するレベルです。
中には無闇に求人紹介するようなエージェントもいますが、そのような紹介は一切スルーして『担当者から転職情報を引き出す』という使い方が一番賢いです。
思い切って転職エージェントに相談することで、転職成功の近道が見つかるかも知れませんよ!
自己分析が捗るおすすめツール3選
最後に小ネタです。僕が自己分析をするときに実際に使っていたツール・使い方をご紹介します。
マインドマップ
マインドマップは、その描写が脳の構造(神経回路網)と似ていることから、思考を整理する時によく使われるツールです。
実際に自分の価値観を掘り下げる時や、企業調査の資料を整理する時にかなり役立ちました。
以下にパソコンとスマホどちらでも無料で使えるマインドマップをまとめたのでぜひ使ってみてくださいね。
- mind meister(マインドマイスター)
- xmind(エックスマインド)
- iThoughts(アイソーツ)
上記3つは機能面で大きな差はないので、お好きなデザインから選ぶのがおすすめです。
僕はiThoughts(アイソーツ)を5年以上使っていますよ!
スマホのメモアプリ
スマホのメモアプリも、公務員から民間企業への転職活動で大活躍でした。
たとえば、仕事の価値観を深堀るときや実績作りの一環として、
- 普段の仕事で充実感を感じたとき
- 逆に強い不満を感じたとき
- 自分が解決できそうな職場の課題
これらをメモに残しておき、いつでもどこでも加筆・修正できるようにしていました。
まとめ
この記事では、転職活動における「自己分析のやり方」について解説しました。
自己分析に正しく取り組むことで「転職の軸」が固まり、
- 志望動機・自己PR文が企業側に刺さる内容になる
- 面接試験でどんな質問にも堂々と回答できる
- 転職後も目的を持って前向きに働ける
このようなハイレベルな転職活動・後悔しない転職につながります。
的を絞って自己分析に取り組むことは、転職成功の第一歩。
「実践|転職を後悔しない自己分析のやり方」を繰り返しチェックし、サクッと自己分析を済ませていきましょうね!