「公務員から転職できる業界や職種はどこ?」
「民間企業に転職してもっと年収を上げたい…」
公務員から民間企業への転職を真剣に考えたとき、「転職先はどこがいいのか?」と迷ってしまいますよね。
僕も公務員時代は、どのようにして転職先の業界や職種を選べばいいのか悩んでいました。
最終的には未経験の分野を選びましたが、中には公務員と親和性の高い業界や職種に転職して、年収アップを遂げている人は何人もいます。
そこで今回は、転職先に迷っている公務員に向けて「公務員におすすめの業界5選」「未経験転職におすすめの職種5選」をご紹介します。
あわせて「自分だけのおすすめ転職先を知る方法」「転職に最適なタイミング」も解説しているので、この記事で公務員以外の新たなキャリアを探してみてください!
この記事を書いた人

あつし
8年間勤めた公務員を辞めてIT企業に転職したアラサー。今はフリーランスライターとして3つの転職メディアで活動中。元エンジニア・元消防士。Webライター歴4年。(詳しいプロフィールへ→)
【年収アップ】公務員におすすめの転職先5選
公務員を辞めるなら、やっぱり年収アップを目指したいですよね。
ここでは、公務員としての経験をしっかりと活かしながら、民間企業で収入アップが狙える業界を5つ紹介します。
① 一般行政(事務職)におすすめの転職先
- 総合商社・大企業の管理部門
公務員の地頭に加えて事務処理スキル・調整力で高評価 - コンサルティング業界
自治体向けの公共事業・地方創生事業を持つコンサル企業が狙い目
公務員で事務職の方は、民間企業の総務や管理部門で高く評価されることがあります。
たとえば総合商社や大企業の総務・人事・経理などは、調整力や事務処理スキルが欠かせません。
公務員試験を通過した「地頭」に加えて、公務で培った「複数の部署を横断して仕事を進める力」「規則に沿って正確に業務を処理する能力」は、民間企業にとって大きな強みになります。
企画書や報告書の作成を経験している方なら、戦略・業務系のコンサルタントも視野に入りますよ。
自分なんてぜんぜん頭良くない……と思うかもしれませんが、民間企業で働いている人たちのイメージが「公務員=賢い」になっているので、その印象は賢く使っちゃいましょう。
② 福祉系公務員(保健福祉・介護)におすすめの転職先
- 福祉・介護業界
福祉施設の管理職・スーパーバイザー - 医療業界
医療法人・病院の事務部門 - NPO法人
社会福祉協議会・社会貢献系スタートアップなど
福祉系公務員として働いてきた方は、福祉や介護業界でマネージャーや管理職を目指すのがおすすめです。
公務員時代に身につけた行政の知識は、施設運営や現場管理でかなり役に立ちます。
たとえば福祉施設の管理職になれば、職員のシフト作成や利用者のニーズ調整に「行政経験のある人」としての強みが活かせます。
さらに医療業界の事務部門やNPO法人など、地域連携や相談業務を担うポジションも候補に上がります。
こうした分野は人材不足の傾向にあるため、思いのほか早い段階からキャリアアップを狙いやすく、年収にも反映されやすいのが魅力です。
③ 技術系公務員(建設・土木・設備)におすすめの転職先
- 建設・土木業界
ゼネコン・設計事務所・コンサルなど - 不動産開発・不動産投資
都市開発・地方創生企業や不動産ディベロッパーなど
建設や土木、設備関連の公務員は、公共事業や都市計画の知識があるだけで大きなアドバンテージになります。
ゼネコンや不動産開発で入札案件を担当したり、施工管理や建設コンサルティング業務で活躍したりなど、建築・不動産領域は収入アップを狙えるポジションが多いです。
公務員として公共工事の基準や、法令をしっかり把握していた経験は、都市開発や地方創生に取り組む企業から好印象。
さらに不動産ディベロッパーに転職して、開発担当として働く選択肢も浮上します。
公務員時代に都市計画や建築基準を扱っていたなら、用地取得や建築案件のサポートで即戦力になれる可能性があります。
④ 教育系公務員(教員・教育委員会)におすすめの転職先
- 教育関連企業
学習塾やオンライン教育、EdTechなど - 企業内研修・人材育成を行う企業
研修会社や人事コンサルなど - 出版社・コンテンツ制作
教材企画や開発など
学校の教員や教育委員会の職員として働いてきた方は、学習塾やオンライン教育、あるいはEdTech企業(教育×IT事業)などの教育関連企業で力を発揮しやすいです。
公務員時代に教壇や教育政策の現場で培ったノウハウを、そのまま「講師」や「教材開発」「運営管理」といった形で活かせます。
小学校での経験が長い先生なら「小学生向けの教育プロジェクト」で、社会科を長く担当する先生なら「社会科の教材開発事業」で即戦力として働けるでしょう。
さらに企業内研修を専門に行う会社や、人材育成コンサルティングの分野も選択肢として生まれます。
こうしたポジションにピンポイントで採用されるには、求人を定期的にチェックして、絶好のタイミングで応募することが欠かせません。
⑤ 公安系(警察官・消防士)におすすめの転職先
- 警備・セキュリティ業界
企業のセキュリティ担当や警備会社など - リスクマネジメント部門
BCP(事業継続計画)関連企業など - コンプライアンス部門
企業の法務・内部監査など
警察官や消防士として危機管理や緊急対応を行ってきた経験は、警備・セキュリティやリスクマネジメントなどの民間企業で重宝されます。
災害大国の日本では、防災対策やセキュリティ面が緩和されることがなく、どんどん厳しくなる一方。
都市開発や地方創生が続く限り、危機管理マネジメントの仕事は増え続けるので、警察官・消防士の「穴場の転職先」といえます。
BCP(事業継続計画)関連の仕事では、もしもの事態に備えるための体制づくりや訓練指導などがメイン業務です。警察や消防の経験がダイレクトに活きてきますよ。
こうしたポジションは平社員ではなく”マネージャー候補”として採用されやすいため、年収アップにも期待できますよ!
【未経験・異業種】公務員におすすめの転職先5選
公務員として働いていると、「自分が興味を持てる仕事に就きたい」という気持ちが生まれてきませんか?
実際に公務員の外の世界に出てみると、「未経験から異業種に転職できる可能性は意外と多い」ということが分かりました。
ここでは、転職市場や企業のニーズが伸びている分野を中心に、未経験転職でおすすめの転職先を5つご紹介します。
① ITエンジニア
ITエンジニアは未経験でも挑戦しやすく、スキルを身につければ高収入を目指しやすい特徴があります。
とくに近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、IT業界以外の分野でもエンジニアの需要が高まっています。
「福祉×IT」「建築×IT」など、公務員時代の経験を活かせる業界のテック企業を選べば、未経験でもポテンシャルを評価してもらいやすいでしょう。
さらにAI技術の発展により、難しい技術的な課題はAIが補助してくれる場面が増えています。
そのためプログラミングの基礎知識があれば、IT業界のスタートアップ企業などで幅広い業務を経験できるチャンスも広がっていますよ。
② コンサルタント
コンサルタントは企業や行政の課題を分析し、改善策を提案する仕事です。
公務員は「情報を調べ、まとめ、伝える」というスキルを鍛えてきたケースが多く、それがまさにコンサルの現場で活きています。
さらに魅力的なのは、コンサルタントの年収です。経験を積めば20代後半〜30代で年収1,000万円ラインを十分狙えます。
実際に僕のコンサルタントの知人は「ハードワークになることもあるが、仕事の成果が報酬にしっかり反映されるからやりがいを感じる」と言っていました。
コンサルタントも人材不足といわれていることから、未経験から転職しやすい職種のひとつです。高年収を狙っている公務員は、コンサルタントが狙い目かもしれませんね。
③ 営業職
営業と聞くと「ノルマがきつそう」「人付き合いが大変そう」と身構えるかもしれませんが、成果次第で年収を大きく伸ばせる魅力があります。
さらに公務員として培った調整力やコミュニケーション能力は、営業の世界で大いに役立ちます。
ルート営業で信頼関係を築く方法もあれば、新規開拓のようにチャレンジ精神を刺激される仕事もあるため、自分に合った営業スタイルを選択できるのがポイントです。
とくに不動産や金融など「一件あたりの取引金額が大きい業界」は、契約が成立するたびにインセンティブがつくことも。
法人営業や新規開拓などの実績によっては、経営戦略やコンサルタントにキャリアアップできるので、営業だからといって甘く見てはいけませんよ!
④ バックオフィス
バックオフィスは総務・人事・経理など、会社を裏側から支える大切なポジションです。
公務員時代に庶務業務や人事管理、予算の振り分けなどを経験していれば、民間企業のバックオフィスでも即戦力として歓迎されやすいでしょう。
とくに人事・労務の分野では法令対応や規則に従った処理が求められるため、公務員が持つ正確性や調整力が大きな武器になります。
さらにバックオフィス業務を幅広くカバーできれば、「オンライン秘書」として個人で仕事を請けることも可能です。
金回りの良い「ひとり社長の右腕」として活躍できるチャンスがあるので、工夫次第で収入アップも狙えます!
⑤ NPO・社団法人
「社会貢献をしたい」という公務員の方には、NPOや社団法人などの非営利団体がおすすめです。
行政との連携や政策立案、補助金の申請など、公務員時代に培った知識や事務スキルをそのまま活かせるので、即戦力として評価されるでしょう。
収入面では民間企業と比べて劣るかもしれませんが、意義のある仕事に情熱を注ぎたい方にとっては、大きなやりがいを感じられるはずですよ。
公務員としてのやり方に慣れているからこそ、非営利組織ならではの事業運営に面白さを見出せるかもしれません。
自分だけのおすすめ転職先を調べる方法
公務員からの転職を考えるとき、「自分にはどんな仕事が合っているのか」「公務員時代の経験はどこで活きるのか」と悩む方が多いと思います。
思い切って転職するのだから、自分だけの”適職”に就きたいですよね。
そこでこの章では、自分に合った転職先を効率よく見つける方法を3つお伝えします。
自分だけのおすすめ転職先を調べる方法
① 経歴を書き出す
公務員から転職するとき、まず最初にやるべきことは「これまでの経験を紙やパソコンにじっくり書き出す」ということです。
地味ですが、ほんとうに大切。
転職で1社でも多く内定を勝ち取るためには、
- 企業を適切に見極めて、
- 自分の強みを正しくアピールする。
という「企業側のニーズ(需要)」と「自分の強み(供給)」を見極めることが重要です。
その下準備として、自分がどの業界や職種に向いているのか、あるいはどんな成果をアピールできるのかを可視化することに取り組みましょう。
具体的には次のような項目をまとめておくと、今後の転職活動がスムーズに進みます。
- 担当した業務やプロジェクトの具体的な内容
例:企画書の作成・予算の編成・地域住民の折衝など - 成果や実績を数値化
例:「予算の5%削減に成功」「提案採用率80%」など - 身につけたスキルや強み
例:「問題分析が得意」「調整や根回しがうまい」など - 好きな業務や得意分野
例:「資料づくりが楽しい」「コミュニケーションが好き」など
② スカウト型転職サイトに登録する
自分の経歴をある程度まとめたら、スカウト型の転職サイトに登録してみるのもおすすめです。
スカウト型の転職サイトは、職務経歴を詳しく入力すると、企業や採用担当者からスカウトが届きます。
採用担当者の視点で仕事のオファーが届くため、「自分が求められている業界はここなのか」「年収はいくらくらいが相場なのか」といった”市場価値”が見えてきます。
ただし、スカウトの中には不特定多数に一斉送信されるスカウトも多いため、内容をしっかり見極める必要があります。
届いたスカウトに少しでも「テンプレ感」を感じたら、そのスカウトは参考にならない可能性があるのでご注意を。
おすすめの転職サイトが知りたい方は、以下の記事に詳しくまとめているのでご覧ください。

③ 転職エージェントで求人紹介を受ける
転職エージェントを活用すれば、自分に合った転職先に効率よく出会えます。
とくにこれまでの経歴をしっかりと整理できている人は、一番オススメの方法です。
転職エージェントには、転職市場を熟知しているキャリアアドバイザーが在籍しています。
毎日のように求人情報を精査し、求職者をマンツーマンでサポートしているキャリアアドバイザーは、転職のプロといえる存在。
そのキャリアアドバイザーに、これまでの経験や希望条件を具体的に伝えることで、あなたに適した求人を速やかに紹介してもらえます。
またエージェントによっては、一般には公開されていない「非公開求人」を多数扱っていることがあるため、行政の知識が求められるような”お宝求人”にも出会えるかもしれません。
公務員向けのおすすめエージェントは以下の記事で紹介しているので、転職先を広げたい方はぜひチェックしてください。

いつ転職すればいい?公務員の転職はタイミングについて
公務員はいつ転職すべきなのか。転職のタイミングで迷っている方もいると思います。
結論をお伝えすると、「狙っている業界や職種の求人数が増えたとき」が一番転職しやすい時期です。
ここでは、転職を成功させるために「なるべく早く動いたほうがいい理由」と「転職バブルの恩恵を受けるコツ」を解説します。
転職は若いほど有利!
厚生労働省の調査【転職入職者の賃金変動状況】によると、若い世代ほど転職で年収が上がりやすく、年齢が上がるにつれて年収が下がる人の割合が増える傾向があります。
年代 | 年収が上がった割合 | 年収が下がった割合 |
---|---|---|
20~24歳 | 52.30% | 20.90% |
25~29歳 | 44.40% | 30.30% |
30~34歳 | 44.70% | 36.10% |
35~39歳 | 38.00% | 40.90% |
40~44歳 | 41.30% | 41.30% |
45~49歳 | 37.30% | 40.80% |
50~54歳 | 34.60% | 41.30% |
55~59歳 | 27.70% | 43.10% |
「35歳を超えると転職が難しくなる」といった説は過去のものになりつつありますが、やはり若いうちに転職活動を始めたほうが選択肢は広がりやすいのは事実です。
もちろん年齢に関係なく、スキルや経験を活かせる転職先もあります。
可能な限り早めに行動することで、転職先を広げながら、年収アップの可能性を高められるのです。
タイミング次第でイージーにもハードにもなる
転職を成功させるうえで、「市場のタイミング」は非常に重要です。
たとえば僕が転職したのは、「エンジニアバブル」の終盤にあたる2021年末〜2022年。
この時期はエンジニアの人手不足が深刻で、未経験でも採用されるケースが多くありました。
一方、不景気や業界の停滞期にあたると、企業の採用意欲は下がります。
転職市場が一気に冷え込むため、エリート社員であっても転職が”無理ゲー”になるのです。
つまり転職の成否は、実力ではなく「タイミング」次第。
「今、どの業界が人手不足なのか?」を常に把握しておくと、転職活動がグッと楽になりますよ!
「求人を毎日チェックする」が最強のアンテナになる
転職のタイミングを見極めるには、「市場の動き」を観察することが大切です。
毎日求人サイトをチェックしていると、「あれ、この業界の求人が増えている?」といった変化に自然と気づけるようになります。
さらにSNSで転職成功者の投稿や、インフルエンサーの情報をチェックしておくと、「リアルタイムで転職しやすい業界・職種」が浮き彫りになります。
このように「転職市場を知る」ということが、転職成功への第一歩。
公務員の安定を保ちながら、毎日コツコツと求人チェックに取り組むと、ベストなタイミングで転職できるようになりますよ!
さいごに|今すぐおすすめ転職先を知りたい人へ
この記事では、公務員におすすめの転職先を「年収アップ編」と「未経験・異業種編」に分けて紹介しました。
「自分だけのおすすめ転職先」を今すぐ知りたい人は、転職エージェントに登録して求人紹介を受けるのが一番オススメです。
求人情報を毎日チェックしているキャリアアドバイザーは、いわば転職の情報屋。一度面談するだけでタイムリーな転職情報が得られますよ。
転職エージェントは完全無料で使えるので、実際に応募するかはさておき、自分の経歴に基づいて「現在のおすすめ求人」を紹介してもらえるだけでもかなり有益です。
さらに、相見積もりを取るように複数のエージェントから紹介を受けると、自分の強みとなる業界や職種を詳しくチェックできます。
早ければ翌日・24時間以内に初回面談ができるので、1日でも早く公務員から転職したい方は、以下の記事に紹介している「公務員おすすめの転職エージェント」を活用してみてくださいね。

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