- 公務員から民間に転職するのって無理でしょ
- 安定を捨ててまで転職する価値ある?
- 人生露頭に迷うから大人しく公務員続けとけ。
って公務員1年目から、僕はずっと思ってました。
でもそれ以上に、ブラック職場でパワハラ上司達と定年まで働くのは、絶対に無理だった。
ということで30歳手前ではじめての転職活動を開始。10ヶ月後にIT企業に転職してシステムエンジニアになった僕の転職体験談・公務員を辞めた末路を本記事に綴っていきます。
※詳しいプロフはこちら↓
>> 【田舎公務員からIT企業へ】民間未経験アラサーの転職ストーリー
お金の話から民間企業・IT企業の実態まで、できるだけリアルな情報をお伝えしてきますね。
結論をひと言でまとめると『給料だだ下がり・QOL爆上がり』です。
「仕事辞めたい」「転職したい」という言葉が少しでも頭の中に浮かんでいる公務員の方に、少しでもお役に立てたら幸いです。
公務員を辞めた末路
①年収だだ下がり|100万円ダウン
公務員からIT企業に転職して年収は100万円ダウン。具体的には「年収400万円→年収300万円」の変動です。
転職前は20代後半の8年目で中堅手前ポジション。そこから一気に「システムエンジニア1年生」に変わったので、報酬も下がって当然だと感じています。
でも、この痛みを受け入れる”価値”があると感じてIT企業に入りました。なぜならIT業界は3年目から年収800万円、1,000万円を狙える”バグ”が起こりやすいからです。
(詳しくは「夢(ロマン)が膨らむ|苦行の始まり」の項目で解説)
公務員を辞めた末路
②生活の質が爆上がり|フレックス制は神
公務員を辞めて年収は下がりましたが、それと反比例するようにQOL(生活の質 -Quality of Life)が爆上がりしました。
その主な要因となったのは次の3つです。
それぞれ詳しくお伝えしていきますね。
12時出社OKで”遅刻”の概念が消える
転職先はフレックス制度を採用する会社。「仕事に支障が出なければ何時に出社してもいいよ〜」というスタンスなので”遅刻”という言葉が日常から消えました。
この「出社時間の自由」が個人的にハンパない破壊力がありまして、
- 朝起きて3時間副業できる
- ジムで体を動かしてお風呂に入ってから出社できる
- 在宅ワークのときは仕事が始まる10分前まで寝れる
といった感じで朝にゆとりが生まれ、自分の人生の主導権と取り戻したような『爽快感』が生まれました。
公務員の頃は仕事が始まる1時間前の「7時30分」に出勤して遅刻扱い。そこから一気に「12時出社OK」になったのでまさに天国と地獄。天国最高です。
人間関係のストレスから開放
転職先の会社は社長を含めて全員40代以下。役員やチームリーダーは常々、
「上下関係はいらないよ〜」
「仕事がデキるやつが偉い。」
と社員を洗脳させるレベルで口酸っぱく言っていました。公務員あるあるの働かないおじさんや厳しい上下関係が一切存在しないので、めちゃめちゃ気持ちがいいです。
さらに、仕事が終わればオフィスでボードゲーム大会が始まります。40代の部長クラスの人から新卒の若手社員まで一同に参加するのでみんな仲良しです。
「こんな職場って日本に存在したんだな〜」と、田舎者の僕はこれを目の当たりにした時に感慨深くなりました。
余談ですが、面接を受けたIT企業の中には「飲酒しながら仕事」が社長公認で許されている職場もあってたまげました。笑
そのオフィスの冷蔵庫には常時ビールがキンキンに冷やされていて、仕事が早く終わった日はオフィスで飲み会を開いているそうです。
仕事のパフォーマンスが上がるなら飲酒も大歓迎!っていう考え方のようで、なかなか大胆な発想ですよね。
転職活動ではこういった「頭をハンマーで殴られたような衝撃」を何度も味わえたので、興味本位で転職活動をしてみるのも面白いですよ。
スーパーで職場の上司と合わなくて済む
近所のスーパーで職場の上司に会わなくなったことが、生活の質向上に繋がりました。
いや、そこかよ!ってツッコミたくなりますが、これが個人的に大きくて大きくて。
以前住んでいた地域は、外出するたび必ず職場の誰かに遭遇する田舎でした。親しい上司や先輩だったら気にならないのですが、20も30も年の離れた人に会っては挨拶をするのが本当に苦痛でした。
そのストレスがなくなった今は、日常に平和が訪れて心の底からリラックスできています。
ちなみに転職後の今は、職場の人と休日にばったり会っても全く苦にならないので、「休日に上司と会わなくてよくなった」というよりは『嫌な人と会わなくて済むようになった』という方が正しいかもしれません。
公務員を辞めた末路
③夢(ロマン)が膨らむ|苦行の始まり
公務員を辞めてIT企業で働くようになってからは、、夢とロマンでいっぱいになりました。
なぜなら転職先の先輩方の中に、
- 3年目で外資系IT企業(AmazonJapan)に年収1,000万円で内定
- 未経験から転職して4年目であのYahoo!から年収800万円で内定
といった「明るいお金の話」がモリモリ聞こえてくるからです。もう自分の目が完全にお金マークになっていたと思います。現実を知るまでは…
休日も勉強せざるを得なくなる
- スキルが身につけば将来が広がる。
- 実績が作れたら年収も上がる。
- よっしぁぁあおれも先輩に続いて3年後に高年収目指すぞぉぉお!!!
っていうモチベーションが生まれ、転職後は休日返上で仕事関連の勉強に取り組みました。
といってもプログラミングやシステム設計の専門技術は難しく、未経験の僕が毎日勉強を頑張ったとしても、3年後に自分一人で仕事ができるようになる姿は全く想像できません。
一方、隣の席の新卒の人は自力でゴリゴリ仕事を進めている現実。ここだけの話、いつも引き目を感じながら仕事をしています。
でも、ここで自分の将来性を諦めたら、わざわざリスクを背負って公務員を辞めた意義も失ってしまいます。
この「公務員を辞めた意義」が自分自身への”呪い”となり、嫌でも休日に勉強する「苦行」が転職後に始まりました。
メンタルが安定しているときは勉強も楽しいですけどね。
ときどき「苦行」に感じる瞬間があります。笑
仕事の時間で勉強できるのは最高
とはいえ毎日無理して勉強しなくても、3年後ふつうに業務ができていれば、30代で年収600万円は底堅いです。
- 全国から需要がある
- お金をもらいながらスキルが身につく
- ”好き”を仕事にできて主体的に働ける
「実務経験◯年あります」という”経験”に対してお金(年収)が付くのがIT業界の特徴。会社で先輩に教えてもらいながら仕事をしているのに、将来の年収が自動的に上がっていくのはこの業界特有の”バグ”だと思います。
ぶっちゃけ、「公務員の頃より安定している」とさえ思っています。たとえ今の会社が倒産したとしても、全国的に需要があるのですぐ内定先が見つかる&年収も落ちづらい。
公務員時代の昇給率は年間6,000円。当時収入は安定してたもののインフレにやられていたので「安心」はできなかったです。
そんな不安が転職で一切吹き飛んだので、将来に対する不安は一気に減りました。仕事の時間が生涯年収を高めてくれていると考えるだけで最高です。
成長産業に身を置く「楽さ」をまじでほんとうに痛感しています。。。
公務員を辞めた末路まとめ
本記事をまとめると、僕が公務員を辞めた末路は「最高」です。
- 年収は100万円下がった反面、
- 生活の質が爆上がりした。
~ QOLはプライスレス
みたいな結末になりました。
あと最後の項目でもお伝えしましたが、会社からお金をもらいながら勉強できるのはデカすぎます。
自分の市場価値がリアルに上がる約3年間の修行期間を乗り越えてしまえば、
- 専門性と実務経験が身につき食いっぱぐれない
- 平均以上の年収を高確率で期待できる
- 場所に縛られない働き方ができる
- 副業をがんばって独立してもいい
といった感じで、本当に『人生イージーモード』になっちゃうんじゃないかと思ってしまいます。
「自分がハートが途中で折れず、最後まで走り続けられたら」というのが前提条件ですけどね。
公務員の安定を投げ出した分、1度きりの人生を可能な限り走り抜けていこうと思うので、心のどこかで1mmでも応援していただけたら嬉しいです。