この記事で解決できるお悩み
このようなお悩みを抱えている人に向けて、僕自身が公務員を辞めて実感したこと・民間企業に働いてみて感じたことを紹介します。
こんにちは、あつしです!
20代後半のときに消防士からIT企業に転職をしました!
公務員を辞めようか悩んでいる人に、僕の転職経験が少しでも参考になったら嬉しいです。
親から公務員を勧められたり、”安定”が魅力的に感じて公務員になってみたものの、仕事の不満・将来の不安ばかり増えていき、全く幸せを感じられないですよね。
僕も公務員の働き方が合わず、幸せとは程遠い時間を過ごしていましたが…
「仕事で後悔したくない。」
このような想いが30歳を目前にして生まれ、休日にこっそりと転職活動を行って民間企業に転職をしました。
そこで本記事では、公務員を辞めようと真剣に考えている人に向けて、
- 公務員を退職をしてわかったこと
- 実際に民間企業で働いて感じたこと
これらの実体験を包み隠さずにお話します。
実際に転職活動に取り組んでみて感じたことは、「”働き先”は世の中にたくさんある」ということです。
なので「定年まで今の職場で働かなくてはいけない…」という思い込みだけは、どうか手放すようにしてください。
この記事が公務員を本気で辞めようか考えている人に、少しでもお役に立てたら幸いです…!
僕が「公務員辞めたい」と思った瞬間3選
はじめに、僕が公務員を本気で辞めたくなった理由を3つご紹介します。
先に本題が読みたい人は、以下のリンクをご活用ください!
- 公務員を退職をしてわかったこと >>
- 民間企業で働いて感じたこと >>
①変わろうとしない保守的な職場にうんざり
公務員を辞めたくなった理由の1つ目は、職場の環境です。
具体的には、
- 上司や組織のトップが問題を隠そうとする
- 組織に都合が悪い出来事は、意図的にそれを見過ごす
- 業務効率化・労働環境の改善に消極的
このような信頼できず、改善に前向きではない職場に感じたのが1つの理由です。
僕は消防署に勤めていましたが、当時もっとも職場にウンザリした瞬間は「パワハラ問題を見過ごそうとしたこと」です。
以前、他部署でパワハラの深刻な問題が起こったのですが、そのときのトップは
- 事実確認をするまでの”行動”が遅く、
- パワハラの”事実”を周知しようとしなかった。
このような行動から、僕が勤めていた公務員の職場に希望が持てなくなりました…
②働かない人と同じ給料
公務員を辞めたくなった理由の2つ目は「収入面」です。
これは公務員あるあるだと思うのですが、
- 全く働かずに、パソコンを眺めているだけのおじさん
- 仕事をサボってスマホばかりいじっている同僚
このような人が、絶対に職場に一人以上いますよね。
そんな人を仕事中に見かけて、
- 「こんな上司が自分の倍近くの給料をもらっているのか…」
- 「この人と比較にならない仕事量をこなしているのに、給料は同じなのか…」
と感じてしまい、仕事のモチベーションが一気に下がることが何度もありました。
”給料”は仕事のモチベーションに直結する要素。「がんばっても報われない…」と定期的に感じたことが、公務員を本気で辞めたい理由の1つでした。
③狭い人間関係
公務員を辞めたくなった理由の3つ目は、公務員特有の「狭い人間関係」です。
これも公務員あるあるかもしれませんが、
- 「サトウさんが出世できたのって✕✕✕地域に住んでいて△△△派閥だからみたい。」
- 「タカハシさんとスズキさんって不倫関係らしいよ…」
といった人事の裏事情・ドロ沼人間関係のウワサが、以前の職場には定期的に出回っていました。
このような人間関係のウワサを聞くたびに、
- 仕事のやる気が減っていく
- 世の中はもっと広がっているはずなのに、どこか”狭さ”を感じる
といったネガティブな気持ちが塵のように積もり、やがて大きなストレスへと変わっていきました。
僕は「公務員に向いていない…」と感じていましたが、中には「私は毎日満足して働いているよ!」という公務員の方もたくさんいます。
なので、
- 仕事の向き・不向きは本当に人それぞれ
- 自分にぴったりな職場は必ずどこかにある
このように考え方を持つだけでも、仕事のストレスをかなり減らすことができました。
次の項目から「転職・退職の実体験」をお伝えします。
読者の方の仕事のストレス・将来の不安が少しでも減ったら嬉しいです…!
退職の本音|公務員を辞めてわかったこと3選
この項目では、実際に公務員を辞めてわかったこと(僕自身が公務員を辞める前に知っておきたかったこと)を3つご紹介します。
それぞれ詳しく紹介していきます。
退職の本音①失業保険は受け取れない
公務員を辞めてわかったことの1つ目は、失業保険は受け取れないことです。
地方公務員や国家公務員は「雇用保険の適用対象外」と法律で定められていることから、退職をしてから次の仕事を見つけるまでの”失業保険”を受け取ることができません。
その代わりに「退職手当の受給が可能」とされています。
「いや、会社員も退職金あるじゃん。なんか変じゃない?」と思って詳しく調べたことがあるのですが、
やはり公務員の退職時に頼りにできる給付は「退職手当(退職金)」だけのようでした…
また、「公務員から民間企業に転職をして1年以内に会社を辞めた場合」も、原則として失業保険は受け取ることができないので注意が必要です。
(※「家族の介護が必要になった」などの特定理由離職者に該当すれば、雇用保険加入歴(会社員歴)6ヶ月以上で失業保険を受け取ることができます。)
参考:厚生労働省「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
したがって、
- 「先に公務員を辞めてから転職先をゆっくり探したい」と考えている
- 「民間企業に転職をしたが、自らの意志で1年未満に退職をした」というケース
上記の場合は失業保険を受け取ることができないので気をつけましょう。
退職の本音②退職金が振り込まれるタイミングは遅い
公務員を辞めてわかったことの2つ目は、退職金の入金タイミングが遅いことです。
僕は「3月31日」に公務員を辞めましたが、実際に退職金が銀行口座に振り込まれたのはゴールデンウィーク前でした。
(※このタイミングは各自治体によってかなり変わってくると思います。)
なので、「退職金を生活の担保として考えている」という人は、
退職金が実際に振り込まれるタイミングが遅くなるかもしれない
と意識しておくと、「想定外だった…」といった不慮の事故を防ぐことができます。
僕は退職金をある程度”あて”にしていたので、退職金が振り込まれた時期に少し驚きました。
ちなみに、地方の消防署に8年間在籍して受け取った退職金は92万円でした!
退職の本音③他の人も同じ悩みを抱えている
公務員を辞めてわかったことの3つ目は、「悩んでいるのは自分一人じゃない」ということです。
これは公務員時代、転職先が決まって周囲に退職する旨を伝え始めた時の話ですが、当時の係長や部長クラスの上司、年齢が近い先輩や同僚など…ほんとうに多くの人たちが、
「実はおれ(私)も、本気でこの職場を辞めようと思ったことが一度ある」
このように言っていたのです。
さらに転職先の会社の同期には、
- 大阪府の村役場で働いていた人
- 奈良の市役所で働いていた人
このような「公務員出身の人」が何人もいました。
同じ悩みを抱えている人は、身近に、日本中にたくさんいます。
なのでどうか、「自分は一人じゃない」ということを知ってくださいね。
転職の本音|民間企業に転職をして感じたこと
この項目では、実際に民間企業に転職をして感じた「公務員の転職の本音」を紹介します。
それぞれ詳しく紹介していきますね。
転職の本音①仕事の不安が増えた
1つ目の転職の本音は、仕事の不安が増えたことです。
その理由は、公務員時代には存在しなかった「クビ」の二文字が、頭にちらつくようになったからです。
僕は転職先のIT企業・エンジニア職に、全く未経験の状態から転職をしました。
その結果、自分の知識不足・実力不足から、「チームメンバーに迷惑ばかりかけて申し訳ない」といった気持ちを毎日抱えていました。
そんなネガティブな気持ちが少しずつ積もっていくと、
「会社が傾いたら、自分は真っ先にクビになるんだろうな…」
このようなリストラへの不安が高まっていきました。
実際には会社の業績は絶好調で売上も右肩上がり。ですが「民間企業の環境」に慣れていないためか、会社員1年目は不安がかなり大きかったです。
転職の本音②仕事に”充実感”が生まれた
2つ目の転職の本音は、仕事に「充実感」が生まれたことです。
実際に公務員と民間企業の両方で働いてみると、「民間企業の”仕事の時間”は、公務員の頃よりも圧倒的に充実している」と感じられました。
その理由を考えてみると、仕事の時間が充実した一番の要因は、
- 仕事中のすべての時間が、将来のキャリアにつながる
といったことが考えられました。
「業界・職種の専門性が身につけば、他の職場でも通用する!」
「頑張って仕事で結果を出せば、将来の自分が報われる!」
このような心境の変化が転職後に生まれ、「仕事」という分野で自分に期待が持てるようになったのです…!
公務員から転職をしたことで、『未来の広がり』を感じることができました。
後悔しない転職のコツ
実体験で学んだ「公務員が転職で後悔しないコツ」は、
- 公務員時代の経験が生きる分野に移る
ということです。
たった1つ、このことを意識することで収入・働き方・人間関係の不安を極限まで下げることができます。
僕はこのコツとは全く正反対の『未経験の分野』に転職をして、年収は100万円ダウンしました。
その結果、「低収入」「自分の自信の無さ」という負の要素が転職後の不安な気持ちを高めました。
転職の不安は人によって異なりますが、
- 給料が下がる不安
- ブラックな労働環境への不安
- 新しい職場での人間関係の不安
主にこのような収入・働き方・人間関係の3つに、多くの人が当てはまると思います。
そこで「公務員時代の経験が生きる分野に移る」という転職をすることで、
- 1日でも早く会社に貢献できてポジティブに働ける
- 周囲のメンバーから頼られやすくなる
- 会社員としての実績ができて、さらなる高待遇の転職先も見つかりやすい
といった『明るい転職』を実現することができます。
なので「この道に進みたい!」といった明確な軸がまだ見つかっていない人は、
公務員の経験を活かせる分野に転職する
このことを意識すると、後悔しない転職の道が見えてきます…!
まとめ|職場はたくさんあるけど、自分はひとつだけ。
この記事では、公務員を辞めようか真剣に悩んでいる人に向けて、民間企業に転職をした僕の実体験を紹介しました。
実際に転職活動に取り組んだり、会社員の友達と話す中で感じたことは、「人材不足の会社は本当に多い」ということです。
多くの業界、多くの企業が「働いてくれる人」を求めている現代。
なので、
「定年退職まで今の職場にずっと居続けなければいけない。」
と悩む必要は全くありません…!
誰にでも「転職」という選択肢は与えられています。
”職場”は世の中に星の数ほどありますが、”自分”という存在はただひとつだけです。
なので今の職場にこだわらず、
- 休職制度を使って身体を休めたり
- 外の景色を見に行くような”軽い気持ち”で転職活動をする
このような行動に、ちょっとだけ小さな勇気を持って取り組んでみてください。
きっと「今の職場に縛られる必要はない」と思えるはずですよ!
僕の友人も休職中に転職活動に取り組み、公務員から民間企業へと移りました。
なので、まずはご自身のお体を第一に考えて、元気を取り戻すことに注力しましょうね!