この記事で解決できるお悩み
このようなお悩みを抱える公務員に向けて、実際に公務員から転職をして学んだ「年収が上がるおすすめの転職先」を紹介します。
公務員から民間企業への転職を考えた時、
「公務員でも転職ってできるのかな…」
「民間企業で働いた経験がないから厳しいそう…」
といった”転職のハードル”を感じてしまいますよね。
ですが実際には、公務員の強みを上手に使って転職活動を行い、キャリアアップに成功している人はたくさんいるのです…!
そこで本記事では、公務員から転職を成功させた人の事例や僕自身の転職経験をもとに、公務員が年収アップ・キャリアアップに期待できるおすすめの転職先を紹介していきます。
民間企業に活かせる強みは、誰もが持っています。
「転職のコツ」を理解して、将来の仕事を充実させていきましょうね!
公務員が転職を成功させるために必要なこと
安定している公務員から思い切って転職をするのなら、将来的には年収を上げていきたいですよね。
僕も公務員を辞めて転職を決意した理由の1つに「生涯年収を上げたい」がありました。
そのような想いから、公務員として働きながら転職活動をしたり、実際に民間企業に転職をして痛感したことは、
年収を最速で伸ばしたいのであれば、『民間企業に活きる公務員の強み』を理解することが重要
ということです。
今は人材不足の日本社会。転職をするだけなら難しくありませんが、年収やキャリアを転職で上げるためには”コツ”が絶対に必要です。
そのコツについて、次の項目から詳しく解説していきます。
生涯年収を高める転職のコツ|公務員の強み
結論、公務員が転職で年収やキャリアを上げるために必要なことは自分に合う分野×ポータブルスキルで転職活動をすることです。
本項目で詳しく掘り下げて解説していきます。
「自分に合う分野×ポータブルスキル」でキャリアの土台を築く
公務員の人が1回目の転職で高待遇な有名企業に転職するのは難しいかもしれません。
なぜなら、「会社の業績に貢献した」という実績を持っていないからです。
企業が採用を行う主な理由は、売上や利益を安定させたり、業績を向上させたいからですよね。
そのため、たとえ公務員として業界の知識を持っていたとしても、すでに成果を上げている会社員と第一志望の会社を競った時、採用されるのが難しくなってしまいます。
なので、公務員から民間企業への転職活動では、
- まずは「実績」が作りやすい会社に転職をする
- 2回目以降の転職で年収・キャリアを上げる
といった段階的な意識が、効率的に生涯年収を伸ばす転職コツになります…!
その1回目の転職を確実に成功させるために、
自分に合う分野 × ポータブルスキル
という考え方が非常に重要になります。
ポータブルスキルとは?
ポータブルスキルは「持ち運び可能なスキル」という意味です。どんな業界や職種にも通用するビジネススキルのことを指します。
たとえば、公務員に備わったポータブルスキルには以下のようなものがあります。
- コミュニケーション能力
幅広い年代の職員・外部機関の職員・多様な住民とのコミュニケーション力 - 企画力・提案力
- 部下・業務のマネジメント力(特に係長クラス以上の人)
これらのポータブルスキルを企業側にアピールするだけでも「新卒」の人と大きな差が生まれます。さらに会社によっては「実績のある会社員」よりも好印象を与えることが可能です。
たとえば僕が転職をした会社のある部署は『超時々クライアントと商談する機会がある。だから顧客とのコミュニケーションが下手な社員が多い』という問題を抱えていました。
したがって、
①どんな人とでもコミュニケーションが取れる
②周囲の人と円滑に業務を進めることができる
このような平凡に感じる能力も、職種や部署によっては重宝されるケースがあるのです…!
このような理由から、多くの公務員が持っているポータブルスキルのアピールは、転職を成功させる上で非常に重要になります。
自分に合う分野とは?
自分に合う分野とは、あなたの職場を民間企業で例えた時の「自分の業種」になります。
たとえば日本の産業は、以下の「日本の産業(業種)の種類一覧表」のように分類されているので、
- もしあなたが、海運業に携わった経験があれば「運輸業」
- 経理や予算関係に従事したことがあれば「金融・保険」
このような自分の得意分野(民間企業に活かせる強み)があることがわかります。
日本の産業(業種)の種類一覧表
大分類 | 中分類 |
水産・農林業 | 水産・農林業 |
鉱業 | 鉱業 |
建設業 | 建設業 |
製造業 | 食料品 |
繊維製品 | |
パルプ・紙 | |
化学 | |
医薬品 | |
石油・石炭製品 | |
ゴム製品 | |
ガラス・土石製品 | |
鉄鋼 | |
非鉄金属 | |
金属製品 | |
機械 | |
電気機器 | |
輸送用機器 | |
精密機器 | |
その他製品 | |
電気・ガス業 | 電気・ガス業 |
運輸・情報通信業 | 陸運業 |
海運業 | |
空運業 | |
倉庫・運輸関連業 | |
情報・通信業 | |
商業 | 卸売業 |
小売業 | |
金融・保険業 | 銀行業 |
証券、商品先物取引業 | |
保険業 | |
その他金融業 | |
不動産業 | 不動産業 |
サービス業 | サービス業 |
「自分に合う分野」を知り、その業界を転職活動で狙うことで、転職しやすい状態を作ることができるのです…!
「自分に合う分野」にポータブルスキルをかけ算する
詳しくは次の項目”企業選定で大切なことは「軸」選び”で解説しますが、公務で携わった分野は、確実に民間企業に活きる公務員の強みになります。
そこで、先ほど紹介した
「自分に合う分野」にポータブルスキルをかけ合わせる
ということを行って転職活動でアピールすることで、公務員の人も民間企業に欲しがられる人材になることができるのです。
この「公務で携わった分野×ポータブルスキル」のメリットは、転職後に即戦力として働けることです。
入社してすぐに活躍できる企業に転職することで、公務員に欠けていた『実績』をいち早く手に入れることが可能になります。
この実績を手に入れることができれば、公務員の頃には不可能に感じていた「高待遇の優良企業への転職」が射程圏内に入ります。
1回目の転職で実績が積める会社に転職をして「キャリアの土台」を築くことで、
- 一生涯食いっぱぐれない会社員
- 将来の仕事・年収に満足できる人生
このような明るい未来が開けてくるのです…!
公務員のおすすめ転職先|会社の選び方
この項目では、公務員から民間企業に転職をする時のおすすめ転職先を2つ紹介します。
それぞれ解説していきますね。
企業選定で大切なことは「軸」選び
公務で携わった分野はどこか?
これを洗い出すことが、生涯年収を高め、役職がどんどん上がっていく転職の第一歩になります。
実際に公務員からキャリアアップした人の転職成功例を2つご紹介します。
元警察官の人は「セキュリティ」という分野を軸に民間企業に転職をした後、その実績と専門性を活かして大手の外資系企業への転職を成功させています。(*¹)
さらに、「福祉」の分野を担当した地方公務員の人は、その知見を活かして、これから福祉業界への進出を狙うコンサルタント企業に転職をしています。(*²)
参考
(※1):エリートネットワーク「みんなの転職体験記」
(※2):CONCORD 「転職体験談」
このように公務で携わった分野を「転職の軸」にすることで、再現性高くキャリアアップすることが可能になるのです…!
- 消防士の人は上記の警察官と同様に「防災の分野」
- 土地や不動産の業務に携わった経験があれば「不動産業界」
- 土木関係に従事したことがあれば「建築業界」
公務で携わった分野を見直すことで、民間企業にも活きる得意分野が見つかり、キャリアの道が開けてきます…!
おすすめ転職先①「得意分野×外資系企業」
外資系企業は、年収を高めたい公務員におすすめの転職先です。
以下の画像は、JAC Recruitmentが公開している日系企業・外資系企業の年収を比較したものです。
参考:JAC Recruitment【2024年】外資系企業の転職市場動向。日系企業との比較や年収アップのポイントを解説
この資料が示すように、公務で経験した分野の外資系企業を狙うことで、年収が上がる転職を実現しやすくなります。
ただし、外資系企業には公務員とは働き方が真逆の性質というデメリットがあります。
外資系企業は海外の文化が多く反映されている特徴があるため、「自分から仕事を進める意識」や「主体性」が求められるケースがかなり多いです。
そのことを理解した上で、
- 柔軟性・主体性のある職務遂行能力がある
- 自分で積極的に仕事を進め、主体的に行動できる
このように企業側にアピールできれば、採用のチャンスが広がってきそうです…!
おすすめ転職先②「得意分野×コンサルタント企業」
公務と親和性のあるコンサルタント企業も、公務員におすすめの転職先の1つです。
その理由は、公務員が持つポータブルスキルをフル活用できるからです。
- コミュニケーション能力
多様な顧客・職員と業務を円滑に進める力 - 提案力・企画力
業務改善案や問題解決方法を提案する力
さらに、コンサルタント系は高年収の傾向があるので、その業界に知見があれば十分活躍できる道があります。
実際に転職活動をしてみて転職のハードルを感じたら、”「自分に合う分野×ポータブルスキル」でキャリアの土台を築く”の項目でお伝えした、
- まずは「実績」が作りやすい会社に転職をする
- 2回目以降の転職で年収・キャリアアップを狙う
という段階を踏む考え方を持つことで、再現性高く将来の転職先を増やせるようになります。
焦らずに、2年後、3年後の仕事も見据えながら、転職活動に取り組んでいきましょうね!
まとめ
この記事では、転職に悩む公務員に向けておすすめの転職先を紹介しました。
繰り返しになりますが、「民間企業に活きる得意分野」はすべての公務員の方が持っている転職の強みです。
なので「公務員だから転職なんて無理だ…」と諦めないでください。
まずは公務で培った民間企業に活かせる分野を探すことで、
- 生涯年収が大きく伸びる
- 役職や職場に満足できる
このような”転職の成功”を手にすることができます。
今すぐ公務員を辞めたくなっても、まずは落ち着いて転職プランを練ることから始めましょう。
焦らず、戦略的に仕事をより良くしていきましょうね!