- 消防士から民間企業に転職したい。
- だけど安定を失ったり、年収は下げたくない…
- 自分の将来や家族の未来がより良くなる転職先はある?
このようなお悩みを持つ消防士の方に向けて、元消防士がおすすめ転職先・転職成功のポイントをご紹介します。
こんにちは、あつしです!
20代後半の時に田舎消防からIT企業に転職しました。
本記事では、巷でよくいわれているおすすめ転職先は一切紹介しません。
代わりに地方公務員よりも昇給率が高く、キャリアの安定性・将来性が見込める転職先を全部で3つ紹介していきます。
記事の後半には消防士が転職を成功させる方法・今のうちからやっておくべきことを紹介しているので、ぜひこの記事で将来の選択肢を増やしていきましょう!
消防士からの転職を考えた時、「自分は民間企業では通用しないのでは?」と思ってしまいますよね。
僕も消防士の頃は同じ悩みを抱えていましたが、いざ転職活動をしてみたり民間企業で働いてみると『それは全くの杞憂だった』ということに気づきました。
当たり前ですが、社内で同じ部署の人やクライアントの人と「普通のコミュニケーション」を取ることができればスムーズに業務が進んでいきます。消防時代は全く仕事ができず、上司にこっ酷く叱られてた僕でも民間企業で問題なく働けているので、不安になる必要はありませんよ。
業界や職種の選び方、企業側へのアピール方法を間違えなければ、消防士でもキチンと転職できます。
今の日本は人材不足社会。チャンスは想像以上に広がっています。
定年まで今の職場で働き続けなければ…
といった消防士の”呪い”を本記事で払拭し、「将来の仕事の選択肢」を増やしていきましょう!
よくある「消防士おすすめ転職先」はおすすめできません…
※消防士のおすすめ転職先はココ!
- 消防設備士
- トラックの運転手
- 配達員
︙
っていうのが他の転職メディアでおすすめされていますが、僕からは全くおすすめしません。
なぜなら今の日本は、自分を「安売り」さえしなければ誰でも年収アップ・キャリアアップが狙えるからです。
冒頭でもお伝えしましたが、今の日本は深刻な人材不足社会。全ての業界でこの問題を抱えているので、90%以上の企業が「心の底から・喉から手が出るほど”人”を欲しがっている状況」といえます。
こんな世の中なのに、10代で高卒の人やフリーターでも就職できるような分野に転職するのは、ほんとうに勿体なさすぎます。
消防士は毎日「仕事のプレッシャー」や「上司の圧」に耐え続けているだけでなく、
- 予防・医療・防災の「高度な知識」
- 一般職の人では手に負えない「専門業務」
このようなプロの仕事を日々していますから、もっと待遇の良い転職先が100%見つかります。自分を安売りすることは絶対にしないでくださいね。
次の項目から、消防士が狙うべきおすすめの転職先を3つご紹介します。
- 「年収アップ」を求める人向け
- 「安定」を求める人向け
消防士のおすすめ転職先①コンサルタント
全ての消防士におすすめする転職先の1つめは、コンサルタントです。
コンサルタントとはクライアントの相談に乗って課題を分析し、解決に導く専門家のこと。農業からITまでさまざまな分野のコンサルティングファームが存在しています。
コンサルタントのメリット
- ぶっちぎりで高年収
- キャリアプランが広がる
転職サイトdodaの平均年収ランキングによれば、コンサルタント職はランキング1位で約600万円。ITエンジニアや企画・管理職よりも上をいく職種になります。成長産業のITコンサルだと20代で年収800万円も珍しくありませんね。
さらにコンサル職を一回踏めば、その後の転職先候補には
- 野村総研をはじめとする大手コンサルファーム
- 日本三大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事)
このようなトップ企業も入ってくるので将来有望過ぎます。年収1,000万円も底堅いです。
さらにさらに、コンサルタントとしての経験はベンチャー企業やスタートアップの「経営戦略」にも直結します。タイミングさえ合えば役員のイスにすんなり座ることも可能になってしまうのです。
消防士がコンサルタントに転職できる理由
消防士でもコンサルが狙える理由は、防災や建築、予防関連の「専門知識」があるからです。
コンサルタントといえば、クライアントの社長と1対1でヒアリング・提案するイメージがありますが、実態は異なります。
多くのコンサル企業の内側では「クライアント↔部長クラス↔平社員」という構図ができあがっていて、平社員の主な業務は上司の補助・提案資料の作成、修正です。
クライアントの事業内容や業界に理解があれば、あとはエクセルでデータを整理したり、パワーポイントで提案資料を作成できればOK。すでに特定の分野に専門性がある消防士はコンサルの業務に十分ついていくことができます。
さらに以下の記事で紹介していますが、実際に地方公務員からインフラ系コンサルタントに転職した事例もあるので、現実的に狙える転職先になるのです。
社員クチコミサイトopen workに掲載されているだけでも1,670社ものコンサルティング企業が存在しています。消防士の場合は「防災コンサル」や「建築コンサル」が主な転職候補になりますね。
業界構造的に30代の消防士が有利
「クライアント↔部長クラス↔平社員」というコンサル企業の内部構造から、30代前半までが転職先の候補として現実的です。
なぜなら40代に近づくにつれて、クライアントと1対1でやり取りできる「上司ポジションの素質」が求められるからです。
コンサル業界も人材不足であることから、若手ポジションなら未経験者でも十分チャンスがあります。
一方で上司ポジションとなると1対1のクライアントワークが求められるため、未経験からのハードルは一気に高くなってしまいます。
このような理由により、30代前半までの消防士は「コンサルタント」は転職先として十分視野に入ってきます。
消防士のおすすめ転職先②防災マネージャー
防災マネージャーとは、防火・防災管理者に指名されるような役職を指します。
特に大企業の場合は、防火・防災管理者を「総務部の上役」に任せることが多いです。すでに消防法・予防規則に知見がある消防士はこのポジションにつきやすく、ぶっちゃければ”オイシイ”転職先になります。
煩雑な防災業務を元消防士たった一人に任せられるのは企業的にもメリットが大きいです。火災や事故が起こると倒産するレベルの痛手になるので、会社も惜しみなくここに予算を費やすでしょう。
防災マネージャーのメリット
防災マネージャー最大のメリットは「キャリアダウンしないこと」です。
先ほどもお伝えしましたが、このポジションは総務部の中でも偉い人が担います。たとえあなたが30代だったとしても、転職先では『次期総務部のトップ』に座ることができるのです。
ちなみに、僕の転職先の会社は社長含めて全員40代以下なので、
・総務部のトップは30代前半
・人事部No.2は20代後半
といった人が務めていますよ!
日本には400万社もの企業があるので、会社によって年齢や役職の概念は大きく変わってきますね!
「防災マネージャー」は特に消防士の現場仕事で疲れてしまった人や、体力の衰えを感じている消防士の方におすすめの転職先ですね。
防災マネージャーをおすすめする理由
一度防災マネージャーの職種を経験すると、外資系企業への転職が視野に入ってきます。
詳しくは以下の記事で紹介していますが、元警察官が外資系企業の防災マネージャーに転職した事例もあるため、消防士も十分同じ転職を狙うことができます。
JACリクルートメントによれば、外資系企業は日系企業よりも圧倒的に「待遇」が良いです。高年収サラリーマンに悠々到達できてしまいます。
▼タップorクリックで拡大▼
出典:JACリクルートメント【2024年】外資系企業の転職市場動向。日系企業との比較や年収アップのポイントを解説
外資系といえば、高年収&自由な働き方ですよね。独身の人なら文字通り「独身貴族」になれますし、家庭がある人なら教育資金や住宅ローンで困ることがなくなります。
デメリットは、「仕事ができれば年齢関係なし」というアメリカ寄りの仕事文化があることです。上下関係や働き方の「自分の常識」をちゃぶ台返しできる消防士の方は、外資系企業を狙うのもおすすめですね。
海外赴任の可能性は日系企業でも十分ありえる話で、僕の転職先も3ヶ月〜半年の期間、社員がヨーロッパで働いています。
転勤・赴任の話は企業によって大きく異なります。実際の転職活動では面談時に「働き方」を詳しく聞きましょう!
消防士のおすすめ転職先③インフラ業界
– 安定重視の人はおすすめ –
年収や将来のキャリアよりも「ワークライフバランス」を重視する人は、インフラ業界一択です。
なぜならこの業界は「超安定産業」だからです。電気・ガス・水道・交通などの生活インフラを提供しているため、人類が滅びない限り仕事が存在し続け、公務員並に安定している特徴があります。
インフラ業界は公務員のように多くの企業で年功序列制が採用されているため、ゆったりとしたキャリアを歩むことができますよ。
- 年齢的にもリスクはあまり背負えない。
- 年収や将来性よりも「残業なし」「休みが取れる」を重視したい。
このような人は、コンサルタントや防災マネージャーよりも「インフラ業界」が向いているといえますね。
消防士から転職を成功させる2つのポイント
この項目では、消防士が実際の転職活動で内定を獲得するための具体的な方法を2つお伝えします。
僕自身、消防士の頃には50社以上の企業と面談をしました。
その中で「これが無ければ内定できない」っていうレベルで重要なことが2つあったので共有しますね!
消防士の転職成功ポイント
①資格を取得して「知識」をアピールする
消防士の転職成功1つめのポイントは「資格」です。
企業側や採用担当者が持っている消防士のイメージは、住民と全く同じで「訓練&トレーニング」。
- 毎日事務仕事に追われている
- 難解な消防法や規則とにらめっこしながら仕事をしている
このようなあなたの頑張る姿は、採用担当者は1mmも想像できていないのです。
したがって書類選考や面接試験では、世間の消防士のイメージを真っ先に払拭することが重要。その一番簡単な方法が「資格のアピール」になるのです。
予防検定や消防設備士、防災士などがあれば最高です。建築業界や防災分野の会社からは好印象確定になりますね。
一方でもし応募書類の資格欄が真っ白だと、それを見た採用担当者は
消防士は資格いらないのかな?やっぱり仕事中も筋トレしてるの?
気になって夜しか寝られない…
と感じてしまうので、乙4でもなんでも取得した資格は応募書類に記載するようにしてきましょう。
消防士の転職成功ポイント
②「具体的な」業務経験をアピールする
- 事業所への予防指導経験
- 住民への防火・防災指導経験
- 救命講習指導の経験
このような「具体的な業務内容」を応募書類や面接試験でアピールすることが、消防士の転職成功2つめのポイントです。
先ほどもお伝えしましたが、企業側は消防士の「ほんとうの業務」を想像すらできていません。そこで実際の業務内容を職務経歴書に具体的に書き、面接試験でそれを話すことで、
あぁ。。この人は私よりも遥かに専門的な仕事をされておられる…
弊社でも活躍できそう!さっきは変なこと言ってごめんなさい。
と、採用担当者があなたの専門性に気づき、「採用するメリット」を企業側が理解できるようになります。
下手したら「消防士はエクセルやパワーポイントが使えない」と思われている可能性さえあります。僕が転職活動の面談で「現場に出ないときはずっと事務仕事してます」と採用担当者に言ったらかなり驚かれました。笑
なので、事務効率化の経験や勉強会のプレゼン資料作りアピールすると、特にコンサル企業は目が光りますよ。
消防士を辞めたい人が今からやるべきこと3選
最後に、
定年まで消防士を続けるつもりはないな…
と考えている人に向けて、今のうちにやっておけば生涯年収・仕事の選択肢が増える3つのことをお伝えします。
これらを全て実践できれば、本記事でお伝えしたコンサル・防災マネージャー・インフラへの転職がより確実なものとなり、将来食いっぱぐれない人材になることができます。
- 物価高やローン地獄に苦しまない家庭を持ちたい
- いやいや、おれは独身貴族になりたいぞ
このような望みを十分叶えられるので、本気で将来を変えたい人は必ずチェックしてくださいね。
いずれ消防士を辞める人が今からやること
①最低限のPCスキルを備える
- エクセルの有効活用
- パワーポイントでプレゼン資料の作成
この2つは民間企業に必要な最低限のビジネススキル。したがって、今現在エクセルやパワーポイントを触れない人はこれらのスキル習得から始める必要があります。
とはいえプロ級のスキルは不要です。パワーポイントで相手が見やすい資料が作れたり、エクセルで簡単な関数が使えたらOK。
このあたりは書籍1冊で十分すぎる知識が手に入ります。パソコンスキルに自信がない人はサクッと1冊本を読んで次のステップに進みましょう。
エクセルおすすめ書籍
基礎からプロ級テクニックまでこれ一冊でOK
資料作成おすすめ書籍
パワポ定番の一冊
いずれ消防士を辞める人が今からやること
②予防・保安・防災系の資格・検定を取得する
消防士の最大の強みは、「高い専門性」。あなたが持っている予防・保安・防災の知識は、転職活動で活躍する強い味方です。
ですが消防士の業務を正確に理解できていない採用担当者に対して、あなたがどれだけその内容を熱弁しても、
なるほど。さっぱりわからない。
となってしまうのがオチ。それを防ぐのが「資格」です。
資格は”知識”の証明書。あなたから採用担当者にひと言「〇〇と✕✕の資格あります!」と伝えれば、
その資格はなんですか?
…なるほど、あなたは予防の法律に詳しいのですね!
と、あなたの知識量を具体的にイメージできるようになるので有能判定されます。
この「コミュニケーションコストの削減」が資格取得の大きなメリット。公費で資格を取らせてもらえる人は、その制度に甘えてどんどん資格を取っていきましょう。
僕みたいな田舎消防で公費を使えない人は、身銭を切ってでも資格取得に挑戦しましょう。職務経歴書の資格欄が真っ白な人と「予防」や「防災」でびっしり埋まっている人とでは、採用担当者の印象が180度変わってきます。
いずれ消防士を辞める人が今からやること
③1日でも早く求人チェックを始める
恋愛も結婚も、不動産も転職も、「優良物件」は奪い合いの世界。
加えて企業はいち早く人材を確保したいため、優良企業の応募枠は早くて1週間で埋まってしまいます。
逆に1日でも早く希望業界の求人をウォッチし始めれば、誰よりも早く「お宝求人」にアクセスでき、競争率が低い状態で選考に望むことができます。
- 毎日欠かさずに求人チェックする
- コンサル・防災マネージャー・インフラ業界の求人を虎視眈々と狙う
- 狙った分野の求人が出たタイミングで即応募
このスリーポイントが決まれば転職成功は必至。毎日求人チェックする人は他にほとんどいないので、この3つのルールを守るだけで転職成功は約束されたものになります。
僕は転職成功するまでに、3,000件以上の求人分析をしました。
毎日求人チェックを続けていくと、企業によって「求人の質」が全く違うことが分かってきます。
優良求人もブラック求人も見抜けるようになるので、1日10分でもいいので毎日求人チェックするのをおすすめしますよ!
通勤時間や朝のニュースチェックの「たった数十分」が、転職成功の第一歩。求人選定に自信がある人は転職サイトを、そうでない人は転職エージェントを使うと内定までスムーズです。
転職エージェントを使う人は、ブラック企業の求人を紹介してくるような「悪い担当者」に遭遇しないことが大切です。以下の記事で有能な担当者を最初の面談で見抜き、転職を確実なものにしていきましょうね。
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転職エージェントは担当者との個人面談を済ませた後に求人チェックができるようになります。
加えて登録した人だけがアクセスできる『非公開求人』も多く保有しているので、転職に自信がない人はエージェントを活用したほうが転職活動が圧倒的に楽ですよ!
消防士の転職先まとめ・特に30代はチャンス多い
この記事では消防士に向けて、真のおすすめ転職先と転職成功のコツを紹介しました。
紹介した転職先の「コンサル」「防災マネージャー」は特に30代がおすすめです。消防士としての専門性や業務経験が積み重なっている”脂が乗っている状態”で転職できるので、即戦力性が期待できて企業側も嬉しいですよ。
「40代だけど消防士を辞めたい…」という人はインフラ業界を強くおすすめします。公務員並に安定しているので働き方を大きく変えることなく、転職後も安心して定年まで働くことができます。
- 今すぐ辞めるつもりはないけど、いずれ消防士を辞めたいな…
- 定年退職まで消防士を続けるつまりは100%ない。
もしもあなたがこのような考えを持っているのであれば、
- 職務経歴書・履歴書をいつでも応募できるようにしておく
- ブラック企業の求人を見極められるようにしておく
この2つの準備・取り組みだけは、今からしておくことを強くおすすめします。
なぜなら優良物件は奪い合だからです。繰り返しになりますが、9割以上の企業が以下の選考フローを採用しているため、早くて1週間で応募の枠が埋まってしまいます。
- 書類選考
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- 最終面接試験
- 内定
それ故に、いち早く優良求人を見つけ、他のライバルが誰も応募していない状態で書類選考に望むことができれば、それだけで優良企業への転職成功率がグッと高まります。
その転職成功を実現させるためには、「魅力的な応募書類」と「ヤバい求人を見極める目」が必要不可欠。今のうちから、
- 応募書類が準備できていない人は転職エージェントを活用する
- 求人を見極める目を鍛えたい人は転職サイトに登録する
このような行動をしておくと、いざ消防士から転職する時に「消防士を辞めてよかった。」と心から思えるような後悔しない転職が実現しますよ…!
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