このようなお悩みを持つ人に向けて、公務員から転職して後悔したこと・よかったことを実体験をもとに紹介します。
こんにちは、あつしです!
田舎の消防署から都内のIT企業に転職しました。
当ブログでは、未経験・異業種転職のノウハウや転職体験談を綴っています!
将来は安定してる公務員になりなさい。
両親からこのように言われて育ち、僕は公務員の道を進みました。
入職した職場は決してホワイトな環境ではありませんでした。ですが働くうちにその環境にも少しずつ慣れてしまい、気づけば8年も公務員を続けていました。
気づけば20代後半。30代が目前になったとき、自分の人生に”焦り”を感じて転職を決意。
本記事では、そんな動機で従業員1,000人以上が在籍するIT系メガベンチャーに転職して感じた、
- 後悔したこと3つ
- 逆に満足したこと4つ
これらを供覧するとともに、転職を検討している読者の参考といたします…!
詳しい転職体験談は以下の記事に綴っています。興味がある方はお時間があるときに読んでみてくださいね。
はじめに前提から|プロフィールと転職活動の流れ
*今すぐ本題が知りたい方は、以下のリンクをご活用ください!
転職の満足度には個人差があります。その中で「僕なりの転職の良し悪し」を正確に伝えたいので、本題に入る前に僕の転職前のプロフィールを簡単に紹介させてください。
転職前は「ノーリスクの独身アラサー公務員」
公務員から転職した時の僕の状況は、ざっくり以下のような状況でした。
- 年齢:20代後半
- 家族構成:独身
- その他の情報:趣味程度のプログラミングの知識あり
背負う家族もいなければ、失うものなんて何ひとつない「ノーリスク」の人間。
家庭を支える大黒柱の公務員の方からは、
「そんなビビってないでもっと冒険したほうがいいよ!!」
なんて言われるかもしれませんね。僕もそう思います。笑
ですが当時は、
「田舎の公務員なんて民間企業では活躍できない」
「そもそも他の会社から欲しがられない」
このような思い込みがあったので、公務員を辞めたくてもなかなか転職活動に踏み切れませんでした。
叶うなら、タイムマシーンに乗って20代の自分のもとへ行き、「転職しろ…転職しろ!!!!」と過去の自分を説得してやりたいです。
公務員からIT企業に転職した時の流れ
転職を決意した後は、おおよそ以下の流れで転職活動を行いました。
- プログラミングを学びながら時々転職活動(約5ヶ月)
- 個人サービスを開発(約2ヶ月)
- 個人サービスを開発しながら再び転職活動(約3ヶ月)
転職活動の結果は、50社以上の企業と面談して1社内定。最低でも100社以上は応募してたと思います。
公務員から転職をして後悔した3つのこと
後悔したこと①年収が下がった
公務員から転職をして後悔したことの1つ目は、年収を下げたことです。
転職後の年収は300万円で、公務員の頃から比べると約100万円下がった結果になりました。
ゼロの状態からエンジニアの経験が積めるのなら、年収ダウンは許容する
こんな思いで転職しましたが、実際に年収が下がると予想以上にメンタルにきました。笑
プライベートでは生活水準を下げて質素倹約に努め、仕事のときは「実務経験持ちで新卒1年目フレッシュ社員がバリバリ仕事をこなす中、自分は先輩の助けが無ければ仕事ができない」という状況なので、毎日の仕事が修行(苦行)のように感じます。
でもこの「つらさ」は、公務員時代の仕事のつらさとは全く別物に感じています。後述しますが「頑張れば将来の選択肢が広がる」という環境にいるので、
精神的にはつらいんだけれども…前向きに働ける!
というカオスな状況になっています。
話が脱線しちゃいましたが、「年収が100万円下がった」が転職後悔ポイントの1つ目になります。
お金の話のついでに「退職金」のことをお伝えします。
地方の消防署に8年間勤務した退職金は92万円でした…!
あと、3月末に退職→実際に退職金が振り込まれたのはゴールデンウィーク前と、意外に遅かったのを覚えています!
(当時は本当に退職金がもらえるのか不安でした…)
後悔したこと②福利厚生が手薄
公務員から転職をして後悔したことの2つ目は「福利厚生」です。
年収と同様、福利厚生制度は企業によって大きく変わります。僕の場合は「住居手当」が全く無かったことが公務員との大きな違いでした。
その他には冠婚葬祭についても、公務員の方が圧倒的に手厚かったです。
「公務員より民間企業の方が福利厚生が充実してる」という声をときどき聞きますが、
やっぱり公務員の福利厚生は手厚い
と、民間企業に転職をして再確認しました…!
後悔したこと③”クビ”が頭をよぎって不安
公務員から転職をして後悔したことの3つ目は、仕事の不安が増えたことです。
実際に未経験の立場からIT企業の末端エンジニアに転職したことで、
- 会社の業績が悪くなったら、自分が真っ先にクビを切られるんだろうな…
- そしたらまた転職活動か。その時は頑張ろう…
このような不安な気持ちが増えました。
公務員の頃にはなかった「リストラ」という可能性が0.1%でも生まれただけでも、けっこう精神的にくるものがありました。
でも、この精神的な問題は「慣れ」や「仕事に対する自信」が大きく関わっていると思っているので、時間が解決してくれる問題なのかな…とも思っています。
逆に公務員から民間企業に転職してよかったこと
満足ポイント①:専門性が身につく
公務員あるあるの1つに「専門性が身につかない」がありますよね。
その問題が解消されたことが、転職してよかったことの1つ目です。
エンジニアに転職してからは、
- IT全般の基礎知識
- システム開発〜運用までの専門知識
このような内容を先輩や上司の指導を受けながら仕事をしています。
IT系のスキルは今でも需要が高いです。「一定の実績やスキルが身につけば食いっぱぐれない」と言われています。
この分野をプロレベルの人の近くで、しかも給料を貰いながら専門知識を身につけることができるので、控え目に言ってかなり最高です。
もちろん「クレクレ君マインド」で会社や先輩を搾取するような態度はNGで嫌われます。給料分の価値を会社に提供できなければ、その負債は誰かが肩代わりすることになり、会社が傾く原因に繋がります。
なので「会社のため、一緒に働く社員のために自分が成長して専門性を高める」というマインドを持って教えを乞う必要がありますが……何がともあれIT企業に入ったらIT分野の知識は嫌でも身につく事実。
「需要がある専門分野の知識が身につく」ということが、転職してよかったことの1つ目になります。
満足ポイント②:働き方の自由度が増える
転職をしてよかったことの2つ目は働き方の自由度が増えたことです。
転職先の会社はフレックスタイム制を採用しているため、出社時間が10時でも12時にでも全く支障が出ず、上司に怒られることもありません。
そうです。転職したら「遅刻」の概念が完全に消えたのです。
- 二度寝、三度寝してよし
- 少し早起きして3時間副業してもよし
- 7時に起きて軽くジョギングし、ゆったり風呂に入ってから出勤してもよし
このような「選択肢」が新しく生まれたので、1日の満足度がハンパないくらい上がりました。
(ちなみに個人的には「朝ジムで筋トレする→シャワー浴びる→出勤する」が毎日できて幸福度が爆上がりしました…!!)
前職は7時30分に出勤して遅刻扱い。ギャップが強すぎてフレックス制に慣れるまで3ヶ月くらいかかりました。
働き方の自由度が増えたことで、「人生の主導権」を取り戻せたような感覚がありました。
満足ポイント③:将来の選択肢が広がる
転職をしてよかったことの3つ目は将来の選択肢が増えたことです。
それも10年後・20年後の話ではなくて「2〜3年後」の将来です。
転職した直後、風のウワサで次のような転職話を聞きました。
- 未経験から3年経った先輩が外資系IT企業から年収1,000万円&フルリモートでオファー
- 4年目の先輩は日系最大手Yahoo!から内定。年収・キャリア・役職大幅アップ
これらは全て実話だそうです。ニーズが強烈に強いIT業界だからこその転職事例。入職してから数年で大きくキャリアや年収を伸ばせるので、
- ゆとりを持った将来設計ができる
- 家や車のローンの返済に苦しまなくなる
- 長期休暇が取れるようになって、海外旅行に毎年行ける
このような私生活の選択も転職後2〜3年に増えていきます。
もちろん毎日ナマケモノのように働いていたら200%人生積みます。2〜3年の下積みは最低限必要ですが、
自分の努力次第で将来の選択肢が増える
これがリアルで実感できるのが非常に大きいです。
満足ポイント④:人間関係のストレスが減る
転職をしてよかったことの4つ目は人間関係のストレスが大きく減ったことです。
転職先の会社は社長を含めて全員40代以下。「上下関係がほぼ存在しないフランクな社風」が自分の価値観とマッチし、公務員の頃よりも職場のコミュニケーション&人間関係の”ストレス”が激減しました。
この話を聞いて「上下関係があったほうが仕事はやりやすい」と思う人もいるかもしれませんが、ここでお伝えしたいことは、
価値観が近い人に囲まれるとストレスが激減する
ということです。恋愛と一緒で、
- 波長が合う人
- 人として尊敬できる人
このような人が側にいると自然と会話量が増えたり、「〇〇さんの力になりたい」といった”ギブ精神”が不思議と備わります。
休日に職場の人とばったり遭遇しても価値観が近い人となら「うぇっ、〇〇さんいる…」といった不快感は生まれません。笑
価値観が近い人と働けるようになって人間関係のストレスが激変したことが、転職してよかったことの4つ目になります。
公務員から転職しない方がいい?タイプ診断
- 私は公務員の方が向いている?
- 民間企業に転職しても後悔しない?
このような悩みを抱えている人に向けて、公務員と民間企業の両方で働いた経験をもとに、以下「公務員向き・会社員向き診断表」を作成しました。
転職についてを悩んでいる人がこの表をチェックすることで『自分の仕事の価値観』を知り、ベストな仕事選びの第一歩を踏み出すことができます。
転職を悔いのないものにするためには、自己分析が必須です。
「自分の仕事の価値観」を深堀りするために、以下の表を活用してみてくださいね!
公務員向き・会社員向き診断表
評価項目 | 公務員に向いている | 民間企業に向いている |
---|---|---|
安定志向 | 非常に高い (長期の雇用安定を求める) | あまり重視しない (キャリアの多様性や変化を楽しむ) |
収入面 | 安定した収入を優先 | 高収入を追求し、成果に応じた報酬を望む |
ワークライフバランス | 定時退社を重視、プライベートの時間が重要 | フレキシブルな働き方を好み、時には長時間労働も厭わない |
キャリアプラン | ゆっくりとしたキャリアアップを望む | 急速なキャリア成長を求める |
働き方の自由度 | 規則に基づいた業務を好む | 自由な発想とアプローチで仕事を進めたい |
貢献 | 社会的な責任と貢献を重視 | 市場の需要に応えることでの貢献を重視 |
リスクの考え方 | リスクを避け、安全な選択を好む | リスクを取り、挑戦することに興味がある |
業務の多様性 | 特定の分野や業務に専念することを好む | 様々なプロジェクトや新しい挑戦に興味がある |
個人の実力発揮 | チームでの成果を重視 | 個人の成果と実力を重視 |
組織文化 | 伝統的な組織文化に適応できる | 革新的で柔軟な組織文化を好む |
この診断表の各項目をチェックすることで、
- 「公務員に向いている」に多くチェックが入れば、公務員の仕事が自分に合っている
- 「民間企業に向いている」に多くチェックが入れば、会社員の働き方が自分に合っている
このような『自分の仕事の価値観』に気づくことができます。
その価値観に注目しながら働くことで、転職せずとも、今の職場で「充実感」を感じやすくなりますよ!
公務員から民間企業への転職まとめ
本記事では公務員から転職して後悔したこと・よかったことをそれぞれお伝えしました。
総じて、
公務員を辞めて最高
と個人的に思っています。理由は以前よりもはるかに、前向きに生きれるようになったからですね。
正直言うと転職後の仕事は大変です。ときどき終電近くまで残業することもあります。
それでも、
- 努力すれば将来の選択肢が増える
- スキルが身について自分の需要が高まれば、働く会社を選べるようになる
- 実績を積んで転職すれば、お金に困らない日常を過ごせる
「頑張れば報われる」という環境で働けるようになり、毎日充実感を感じられるようになりました。
と、本記事では自分語りが激しくなってしまいましたが、他の記事では
といったノウハウ・コラムを綴っているので気になったらぜひご覧になってくださいね。
当ブログが読者の方の「充実した仕事」「より良い転職活動」に少しでも貢献できたら嬉しいです。