この記事で解決できるお悩み
このような疑問をお持ちの方に向けて、本記事では公務員から民間企業に転職をした僕の経験をもとに「転職活動を始める前に知っておきたかった事実」を4つ紹介します!
最近転職を考え始めた人や、今まさに転職活動をしている人がこの記事を読むことで、
- 転職の不安が大幅に減る
- 会社や業界の選び方がわかる
- 転職エージェントの正しい使い方がわかる
このような”失敗しない転職”につなげることができます。
転職の実態を正しく把握して、仕事の選択肢を増やしていきましょうね!
事実①転職のチャンスは全ての人に与えられている
転職活動を始める前に知っておきたかった事実の1つ目は、「転職のチャンスは多く存在する」ということです。
僕は転職をする前、公務員として働きながらIT企業への転職を狙っていました。
そこで、簡易的なWebアプリ(動画の投稿・視聴ができるもの)を自作して転職サイトにその概要を載せたところ、IT技術×不動産で有名なベンチャー企業や、大手IT企業からオファーの連絡が届いたのです。
その連絡を受けた後はカジュアル面談を行い、書類選考→面接試験と進みました。
結果は面接試験で落選しましたが、
スキルや業界経験が絶対的に不足している自分にも、大手企業からオファーが届く
このような事実があることを身をもって知りました。
その後は転職活動に確かな手応えを感じ、試験対策に本気で取り組むようになりました。
- 「自分には転職なんて無理だから…」と思っている人
- 「定年まで今の職場で働かなきゃ…」と感じている人
- 学生時代に憧れていた会社や業界を持っていた人
このような人も、転職サイトで自分の行動(努力)をアピールしたり、SNSで自分の活動を公開することで、転職のチャンスをもっと広げることができるのです…!
体験談|転職で痛感した”人材不足の蔓延”
公務員から1,000人以上の従業員が在籍するIT企業に転職したことで、いろんなバックグラウンドの人と話すことができました。
その中で共通して感じたことは、どの業界も人材不足だということです。
IT以外に複数の業界を経験したことのあるベテラン上司は、「どの業界も人材不足。転職をするだけならそれほど難しくない。」と言っていました。
また、僕と同じタイミングで転職活動をしていた同期は「マジでいろんな会社から声がかかった。」と飲み会の時に言っていました。
公務員から民間企業に転職して初めて、ニュースでよく聞く「人材不足」の問題がどれほど深刻であるかを実感しました…
このような社会的な背景も含めて、転職のチャンスは誰にでも平等にあると強く感じています。
事実②どの企業も採用基準が下がるタイミングがある
転職活動を始める前に知っておきたかった事実の2つ目は「どんな企業も採用基準が下がるタイミングが存在する」ということです。
そのタイミングを狙うことで、一見入社するのが厳しそうな企業にも転職をすることが可能になるのです。
全ての会社は、以下の”4つのライフサイクル”のどこかに必ず当てはまります。
- 創業期
会社を立ち上げたばかりの時期。売上は緩やかに上昇。 - 成長期
事業が軌道に乗り、売上が爆発的に伸びる時期。 - 安定期
事業が世の中に浸透し、売上が緩やかになる。 - 衰退期
事業が淘汰されはじめ、売上が下降する。
上記の「成長期」では、企業側は投資家たちから資金調達を行ったり、従業員を大量に増やすようなアクションを取って爆発的な売上拡大を狙います。
この売上拡大を狙っている成長期こそ、採用基準が一時的に下がる絶好のタイミング。公務員や専門性が低い会社員もジョブチェンジできる可能性が広がるのです…!
したがって、これから転職活動に取り組む人は、
- 会社全体の売上が伸びている「成長期の企業」を選ぶ
また、どうしても入社したい憧れの企業がある人は、
- 憧れている会社の「新商品・新規事業が軌道に乗り始める時期」を狙う
このようなタイミングに採用試験を受けることで、通常よりも内定率を高めることができるのです。
チャンスの波にいつでも乗れるように準備しておくことが非常に大切ですね!
体験談|「成長期」に入社するデメリット
実は僕が公務員から転職をした会社も「成長期」のフェーズでした。
具体的には、従業員は数年で倍に増え、さらなる売上拡大と海外進出を狙っていました。
僕と同じ時期に入社した同期のメンバーは、同じ部署だけで10人います。新人職員が一気に増えたので、職場の上司・先輩にはかなりの負担がのしかかっていました。
この”負担”こそ、成長期に入社する最大のデメリットです。
なぜなら、新人教育に想定上のリソースが割かれて本命プロジェクトの進行が遅れ、遅くまで残業するような「労働環境の悪化リスク」が高まってしまうからです。
(ここだけの話、社内の優秀な人ほど残業時間が増ふえるような現象が転職先の会社にはありました…)
もし、これから”成長期”を狙って転職をするのであれば、労働環境が悪化しないような「土台」を企業側が築いているかどうか、あらかじめ調べておくことが重要です。
具体的には、以下の2点を面接試験の時に聞くのがおすすめです。
- 売上を拡大したい事業の「マニュアル化」はどれだけ進んでいるか?
- 会社全体に「業務効率化(自動化)」の意識がどれだけあるか?
ホワイトな企業ほど、業務の自動化・効率化に手厳しいです。このような取り組みを強みにしている企業であれば、面接官も堂々と内部事情を教えてくれますよ!
事実③年収は自分が入る「箱」決まる
転職活動を始める前に知っておきたかった事実の3つ目は、「年収はその人の専門性や能力よりも”入る箱(会社)”で決まる」ということです。
以下は厚生労働省が公表している、業界別の賃金水準一覧表になります。
業種 | 賃金(月) |
---|---|
電機・ガス・水道 | 40.2万円 |
金融 | 37.4万円 |
学術研究・専門技術 | 38.5万円 |
IT・情報通信 | 37.8万円 |
不動産 | 33.9万円 |
建設 | 33.5万円 |
メーカー・製造 | 30.1万円 |
運輸・郵便 | 28.5万円 |
小売・卸売 | 31.4万円 |
メディカル | 29.6万円 |
サービス | 26.8万円 |
宿泊・飲食 | 25.7万円 |
参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
これは業界別のひと月あたりの賃金(給与+賞与)の一覧です。「電気・ガス・熱供給・水道業」の賃金が約40万円と最も高く、「宿泊業、 飲食サービス業」の賃金が約25万円と最も低いということがわかります。
このデータが示す内容は、全く同じ人間でも、業界が異なるだけで1.5倍以上もの年収差が生まれるというかなりグロい事実です。
あまりピンとこなかった人は、以下のたとえ話を一度ご覧になってください…!
あなたは宿泊業界の会社で働く30歳のシステムエンジニアです。
月収は25.7万円(年収308万円)。贅沢はできませんが、給料は安定していて質素倹約に努めて生活しています。
ある時、あなたと全く同じ年齢で、全く同じスキルを持った「インフラ事業」のシステムエンジニアに出会いました。
その人の月収はなんと40.2万円(年収482万円)。業務内容も仕事の忙しさもあなたと全く同じなのに、自分より約170万円も多い収入である事実を知ってしまいました…
実際には年齢や職種で収入が変わってきますが、「どの業界・会社にいるか」で年収の天井は大体決まります。
したがって、業界を意識して働いている人とそうでない人は、生涯年収にかなりの差が開きます。
なので将来的に年収を伸ばしたいのであれば、
時代の波に乗り、業界全体が伸びている産業を転職先として選ぶ。
このようにキャリア設計するだけでも、後悔のない転職につなげることが可能になるのです。
体験談|2〜3年後のキャリアを見据えて行動した先輩の話
IT企業に入った時、他部署の先輩(未経験からエンジニアに転職をした先輩)は、3年間の実務経験を強みにして、Yahoo!への内定を決めていました。
また、別の会社で働くエンジニアの人(3年目)は、業務に深く関係する資格を自主的に取得して、日系企業から外資系のAmazon Japanに転職を果たしていました。
いずれも日本や世界を代表する企業。年収も高く底堅いものが予想できます。
(Amazon Japanに転職をした人は1,000万円オーバーと聞きました…!)
エンジニア職に話が偏ってしまいましたが、「2〜3年の知見を有して転職をする」ということは、他の業界にも通じるキャリアアップの成功法だと思います。
自分のキャリアを2〜3年単位で積み上げるプランを持っておくことで、転職した後も職に困らない状況をつくることができそうですね…!
事実④転職エージェントに人生相談すると無理ゲーになる
転職活動を始める前に知っておきたかった事実の4つ目は、「転職エージェントに人生相談してはいけない」ということです。
なぜなら、自分が希望している転職先が明確にない人には「誰でも受かりそうな企業」しか紹介してもらえないからです。
多くの転職エージェントが無料で利用できる理由は、転職エージェント側が企業に「人」を紹介し、その対価として「報酬」を受け取っているためです。
たとえば、あなたが転職エージェント経由で年収300万円で内定した場合、転職先の企業は年収の1/3にあたる約100万円を転職エージェント側に支払うことになります。
なので、転職エージェントに
「あの…転職したいんですけど、私はどのような会社が向いているのでしょうか?」
と、占い師に相談するような雰囲気で相談してしまうと、
う〜ん、希望があまりなさそうだし、こちらとしても結果(報酬)を目指さないといけない。
「現職に近い求人」とか「合格できそうな求人」を紹介しておこう。
という流れで「とりあえず無難な求人」を紹介する可能性が高まってしまいます。
受け身の状態で転職エージェントを利用してしまえばチャレンジングな転職は実現できず、表には出ない『お宝情報』にもたどり着けなくなってしまいます。
(※転職エージェントによっては、企業側とエージェント担当者が”密な関係”にあり、会社の動向や裏情報を担当者が握っているケースもあります)
このような理由から、転職エージェントを使う時は「相談する」というイメージは捨てて、
- 自分が実現させたい転職につながる情報をもらうために、担当者と良い人間関係を築く
という意識で転職エージェントを利用すると、後悔しない転職に大きく近づきます。
正直、転職エージェントに人生相談するくらいなら占い師にお金を払って相談した方が、まだ未来が切り拓かれる可能性は高いです。
それくらい「転職エージェントに人生相談してはいけない」は重要なので、ぜひ覚えくださいね!
転職の4つの事実まとめ
この記事では、転職活動を始める前に知っておきたかった事実を4つ紹介しました。
はじめての転職では、わからないことだらけで不安に感じてしまいますよね。
でも、現代の転職の実態を正しく理解できれば、その不安をできるだけ小さくすることが可能です。
- 企業・業界ごとに「波」があり、転職しやすいタイミングが存在する。
- 全く同じ年齢・能力を持った人でも、入る業界や会社が異なれば年収は大きく変わる。
- 1回目の転職で100点を取るのではなく、2回、3回目の転職を見据える。
- 転職エージェントの担当者に人生相談することは避け、良好な人間関係を築いておく。
転職で後悔しないために大切なことは、焦って決断しないことです。
もしかしたら転職について真剣に考えた結果、今の職場に居続けることになるかもしれません。
ですがその選択も、未来がより良くなる「あなただけの最適解」になるはずです…!
- 「転職」という選択肢が持てず、囚われたように今の職場に居続けた人と、
- 転職しようか真剣に悩んだ結果、今の職場を選んだ人。
この二人はどちらも「転職しないで1つの職場に居続けた人」ですが、両者には確かな『違い』があります。
その違いは、仕事で満足感を感じられるかどうか・巨大な仕事のストレスに曝されるかどうかの”境界線”になるかもしれません。
なので、もしあなたが転職しようか真剣に悩んでいるのであれば、どうか焦らずに、その悩みと真剣に向き合ってみてください。
きっと、絶対に、、将来の仕事がより良くなるはずですよ!