- 警察の仕事から開放されたい…
- いずれ転職したいと考えている。定年まで働く予定は100%ない。
- もっと自分に合う職場で働きたい。
上記のお悩みを持つ警察官に向けて、
- 転職メディアの記事
- SNSや個人ブログ
- 口コミサイト
このようなネットに散らばる元警察官の転職例を本記事にまとめました。
「警察官からの転職は難しい。」
「転職先はどうせ警備会社かどこかでしょ?」
と思ってしまうかもしれませんが、この記事を読めば”意外な職場”で活躍している元警察官の存在を知ることができます。
警察官の転職成功例を知れば、あなたの転職先の候補が増えるだけでなく、
- 転職活動で効果的なアピール方法
- 警察官に秘められた潜在的な強み
このような知識も手に入ります。
将来に不安を感じたり、心に余裕が持てない時は「選択肢がない」という状況がとても多いです。警察官を続けなければいけない…といった思い込みを本記事で少しでも解消し、今から少しずつ”心の余裕”を取り戻していきましょうね!
いいな!と感じた転職例があれば、リンク先の転職記事をじっくりと眺めたり、個人の発信者であればSNSも合わせてチェックしてみてくださいね!
転職メディアより|警察官から転職した人4選
この項目では、さまざまな転職メディアに投稿されている警察官の転職例を紹介します。
①30代で大手電機メーカーを経て外資系企業に転職した元警察官
以下の記事でも紹介している元警察官。この方は30代で仕事を辞めて大手電機メーカーに転職しました。
メーカー企業に転職後、「警察官」と「防犯・セキュリティ業界」の経験を強みにして、外資系企業のマネージャー職(部長クラス)に転身。警察官から年収やキャリアが飛躍的に伸びた転職成功例です。
- 防犯・防災分野の知識・経験
- 道交法・刑法など法律の知識
これらの分野は警察官ならではの強み。周りが警察官ばかりだとあまり気づけないかもしれませんが、警察官は民間企業に活きる「専門性」をたくさん持っていることがわかりますね。
②20代後半でIT企業に転職した元警察官
地域課、機動隊、警務課を経て28歳の時にIT企業のエンジニアに転身。
「ITスキルが身につけば場所を選ばずに働ける。キャリアの将来性もある」と考えて転職を決意したそうです。
IT業界は深刻な人材不足。僕も30歳目前で消防士からIT企業に転職し、その会社の同期には34歳で元不動産営業マン(IT未経験)がいました。
このことからも、IT業界は未経験の人でも20代後半〜30代前半であれば転職のチャンスは十分あると言えます。
加えて多くの警察官が持っている「論理的な思考力」「仮説を立てて実行する」といった潜在的なスキルは、エンジニアやプログラマーに不可欠な能力です。
日常業務で自然と鍛えられている「ポータブルスキル(別業界に持ち運び可能な能力)」を見直してみると、新たな職場の選択肢が生まれてきますよ。
③不動産業界のWebマーケターに転職した元警察官
この方は、交番勤務・刑事課を経て不動産業界のWebマーケティングに転職しました。
転職した理由は次の2つとのことです。
- 仕事が合っていない
- プライベートも仕事に縛られる
以前からWebマーケティングの分野に興味を持っていたそうですが、不動産業界の知識はほぼゼロの状態。
それでも転職が叶ったのは「ポテンシャル採用」に該当した可能性が非常に高いです。
先ほどもお伝えしましたが、ITの分野は人材不足が深刻です。企業側がどれだけ経験者を欲しがろうと、業界経験3年以上の求職者が転職市場にいないため、採用したくてもできないのです。
そこで企業側は「ポテンシャル採用」を行います。スキルが実績不足でも以下に該当する人材であれば積極的に採用する傾向があります。
- 意欲・熱意が強く伸びしろを感じる
- 社風や価値観がマッチし、転職後は会社で長く働いてくれる
採用担当者と社長がこのように感じたら、たとえ業界・職種未経験者だとしても採用するのがポテンシャル採用。
「人材不足=未経験者にチャンスがある」
このポイントはぜひ押さえておきましょうね。
④建設業界のバックオフィスに転職した元警察官
この方は交番勤務・警備部を経て、建設業界の総務部(バックオフィス)に転職しました。
転職を考えた理由は、仕事がプライベートに介入することと、体力の衰えを感じたからだそうです。体力仕事ではなく、より長く働けるバックオフィスを志望しました。
転職先では社内の連携がとても必要だそうで、
- 住民への聞き込み・問い合わせの対応で培った「会話を通じた問題解決能力」
- 他の部署や他機関の職員とコミュニケーションを密に取りながら業務を進める「連携力」
このような”コミュニケーション能力”も、警察官の潜在的な強みとして転職先で活かせますね。
また、「長く働きたい」といった意思を転職活動で伝えたことも大きなポイントです。先ほどもお伝えしたように『会社で長く働いてくれる人』は、現代において非常に価値が高い人材ですからね。
SNS・個人ブログより|警察官から転職した人4選
この項目では、SNSや個人ブログに投稿されている警察官の転職例を紹介します。
①20代後半で都内のIT企業に転職したはりぃさん
地方の警察署に5年勤務した後、独学で学んだプログラミングの経験を活かしてIT企業に転職。
警察官を辞めて転職した理由には、次のようなものがあったそうです。
- 思い描いていた警察官ライフにギャップがありすぎた
- 肉体労働ではなく、フルリモートで働きたい
- 年収は平均以上、土日祝休みを希望
- レクサスに乗りたいし、田舎で自由な暮らしがしたい
警察官として働く前に思い描いていた生活の「ギャップ」が転職の決め手となりました。
- 「給料の伸びしろ」が働く中でわかってしまう。
- 「年功序列」なので、どれだけ心身を擦り減らして働いても報われない。
- 「安定」とは文字通り、給料が安く定まることだった。
これは消防署で働いていた僕も感じたことなので、地方公務員あるあるで多くの人が持つ悩みだと感じました。
はりぃさんはこの状況を打開しようとさまざまな本を読み、『Webエンジニア』の道が最適だと確信。プログラミングの適性もバッチリ。
Web系エンジニアは実務経験3年から”転職先の選択肢”や”年収”が大きく増えてきます。僕の転職先の先輩は、3〜4年目でYahoo!やAmazon Japanの大手企業に転職し、年収は1,000万円を超えた例も実際にあります。
一定のITスキルが身につけば手に職がつき、年収・働き方に期待することができますね。
②20代で介護士、30代で看護師になった宮城慶次さん
交番勤務・機動隊を経た20代で介護業界の道へ。その後30代で看護学校に入校。現在は総合病院の看護師として働いています。
警察官を辞めたきっかけは、東日本大震災を経験して”仕事の価値観”が大きく変わったからだそうです。
手に職をつけるために介護の道に進み、「介護福祉士」の資格を取得。その後はさらに年収やキャリアを伸ばすために看護学校に入校し、現在に至っています。
介護業界も人手不足が特に深刻なのでかなり転職しやすいです。一方で収入が低い傾向があるので、「年収にはこだわらず、ゆったりとしたキャリアを歩みたい」といった価値観を持っている人は介護業界がピッタリですね。
③20代で地元の市町村職員に転職した元警察官
上記は警察官として3年間働き、現在は地元の市町村職員として働いている人のインタビュー記事です。
「警察官を辞めても安定した仕事に就きたい」
このような想いから市町村職員への転職を決意。採用試験に合格し、ワークライフバランスを整えることに成功しています。
公務員から公務員への転職では、「公に尽くす」という働き方は変わりません。したがって民間企業に転職するよりも”転職後のギャップ”が小さくなるので、ワークライフバランスが実現しやすいですね。
④20代でITエンジニアを経て介護業界に転職したKeigo.logさん
警察官として4年働いた後にIT・通信業界のエンジニアに転職。その後は介護業界で働いているKeigo.logさん。
警察を辞めて転職した理由には次のような内容があったとのことです。
- やりがいを感じられなくなった
- 読書をきっかけに、人生を主体的に生きる意思が生まれた
初めは「自由な働き方」を重視してITエンジニアに転職。その後自己分析に取り組むことで介護の道が合っていると確信。現在は介護士として働いています。
IT業界のスキルや経験は、効率化があまり進んでいない介護・飲食などの業界にも応用が効きます。具体的な例でいうと「ITコンサル」が一つの選択肢となり、年収は20代で800万円を超えるケースも珍しくありません。
「ITスキル×介護業界」もかなり相性が良いキャリアの掛け合わせになるので、Keigo.logさんの将来性も大きく伸びるのではないでしょうか。
口コミサイトより|警察官の転職先
この項目では、口コミサイトに投稿された「警察官の転職先にまつわる相談内容」を紹介します。
匿名の方のご意見なので、情報は参考程度に留めておくといいかもしれません…!
①警察官から転職する人が一番おおい業種は何ですか?
- 警察官から転職する人が一番おおい業種は何ですか?
私は大学3年生なのですが、警察官は退職してしまうと、次の仕事が中々見つけ辛いという話を聞きました。 -
参考程度に御覧下さい。私は20代の数年間を、 警視庁に勤務して過ごしました。警察学校などで、 毎日のように「警察官から他の仕事に転職するのは 難しいぞ!」という言葉を耳にしていました。でも、 結果的に私は警察官を辞め、関西に戻って数年間 会社員をやった後に、公立学校の教師になりました。
警察官からの転職先として、一番多いのはどこなのか はわかりませんが、私の友人の多くも退職して、今は 会社員(や図書館司書)をしている人が多いです。会社員 の友人によれば、警察時代に培った礼儀正しさなどは、 企業で評価してくれることもあるようです。また、私の勤務する中学校の事務員さんにも、元警察官の男性が います。警察官の後に転職する先の業種は様々なよう ですね。
日本では転職回数が多いと、それだけで周囲からの 評価が下がります。私も警察官を辞めたことで、数人の 友人を失いました。でも、人生をやり直そうと頑張った ことで、今は教師として、溌剌と働いております。
②男性の警察官の転職先はどの業種が多いんでしょうか。
- 男性の警察官の転職先はどの業種が多いんでしょうか。
定年後ではなく、現役の段階でです。 警備業は知っていますが、その他が思いつきません。 -
何故か周りに結構います。
- 在職中に取得した大型免許で、引越・宅配・運送などトラック運転手
- 学生の際に取得した教員免許で、体育教師
- スポーツジムインストラクター
- 本屋店員
③警察官を辞めた人の転職先は警備会社、自車校、自衛隊、刑務官とかですか?
- 警察官を辞めた人の転職先は警備会社、自車校、自衛隊、刑務官とかですか?
-
役職にもよるが、一般的に署長と呼ばれてる警視くらいの人だと教習所とか下の方の交通安全協会あたりが多いよね(´・ω・`) もっと上の本部長をやってるような警視正とかになってくる外資系の生命保険会社だったりとかの役員になってたりしますね(´・ω・`) 警視総監とか管区警察局の局長とかにもなってくると交通安全協会でも本体である財団法人の理事長や常務理事や鉄道会社や高速道路会社の顧問に転職しちゃいます(´・ω・`) あとは変わった人だと警察局の部長から準大手のゼネコンの支店の顧問や警備局の局長からNTT東日本の特別参与みたいな畑違いに転職した人もいますね(´・ω・`)
元警察官の転職先まとめ
本記事では、インターネット上に載せられた警察官の転職例を紹介しました。
- 防犯・セキュリティ業界(大手電機メーカー・外資系企業)
- IT業界・エンジニア
- 不動談業界・Webマーケター
- 建設業界・バックオフィス
- 介護士・看護師
- 市町村職員
こうして見ると、警察官にはたくさんの「転職に活きる強み」あることに気づくことができます。
- 防犯知識・現場経験=企業の防犯担当・セキュリティーマネージャー
- 防災分野の知見=建築業界・防災担当
- 論理的思考力=IT業界・エンジニア
1つの業界に活かせる知識や経験、思考力や分析力などのビジネススキルも染み付いている警察官。
消防士として働いた僕の目線では、警察官ほど転職に強い公務員はいないと感じています。
あとは実際の転職活動で、「どのようにアピールすれば採用担当者に欲しがられるか」といった試行回数・面接試験の”場数”が転職成功のカギです。
キャバクラで働いていた女性が大手ベンチャー企業の人事部に抜擢された転職例もニュースで聞きますが、これは「多くのビジネスマンと接してきた」といった彼女の経験がそのまま”強み”になった例です。
転職活動では”伝え方”を少し工夫すれば、
- 現場で不穏な住民、困っている住民と接してきた経験
- 物的証拠や目撃者の声など、さまざまな”情報”に基づいて問題を解決してきた経験
このような「警察官の当たり前」も魅力的な強みになり、その経験・能力に注目をする企業は必ず存在します。
ぶっちゃけ、物は言いようです。僕も公務員の誰もが持っている「多様な住民と接した経験」をアピールしたら、ミーティング回数が非常に多い『Webエンジニア』という職種にピッタリ当てはまりました。
日常業務 × 企業のニーズ
この2つが交わるポイントを探し、転職活動でアピールできれば、人材不足の現代において「転職できない職業」はないはずですよ。
「35歳が転職の限界」という説は令和で完全に崩壊していますが、若ければ転職に有利なのは事実。jもしもあなたが、
定年まで警察官を続けるつもりは無いな・・・
このように思っていたら、「いつでも転職できる準備」を今から進めることを強くおすすめします。
”キャリアの伸びしろ”は年齢を増すごとに小さくなっていきます。
- 企業にいつでも応募できるように、職務経歴書・履歴書を準備しておく
- 定期的に求人チェックをして、優良企業が見つかったら即その企業に応募する
このような「チャンス掴む準備」に今から取り組めば、警察官を続けるよりも年収や働き方の選択肢が広がり、
あのとき、転職すればよかった・・・
といった「一生続く後悔」を防ぐことができますよ。
警察官の強みをもっと知りたい人・今すぐ転職の準備に取り組みたい人は以下の記事をチェックして、悔いのない人生を選んでいきましょうね!