- 職務経歴書ってどうやって書けばいい?
- 公務員が書類選考を通過しやすくするコツはある?
このようなお悩みを持つ人に向けて、職務経歴書の基本的な書き方と選考を通過するためのコツを解説していきます!
こんにちは、あつしです!
20代後半のときに地方公務員(消防職)からIT企業に転職しました。
この記事では、僕が公務員時代に行った転職活動の中から、
・50社以上の選考で学んだ職務経歴書を書く時のコツ
・転職経験者の元公務員のアドバイス
・転職エージェントのキャリアアドバイザーの助言
このような内容をもとに、職務経歴書の書き方を完全解説していきます!
本記事に掲載されている職務経歴書のサンプルや例文は、全て丸パクりしていただいてOKです!
書類選考の中でもっとも重要な職務経歴書。一度書き上げ、そこから原石を磨くように何度も修正することで、企業側が魅力に感じる書類を作ることができます。
書類選考さえ通過すれば、そこから一気に「内定」の可能性が高まります。
なのでこの記事を通じて職務経歴書をスムーズに書き上げ、内定獲得に近づいていきましょうね!
公務員向けの職務経歴書サンプル(見本)
職務経歴書全体のポイント・共通ルール
- パソコンで入力する際は字体と文字サイズを統一する
- A4用紙1〜2枚にまとめる
- 行頭を揃えて見やすく作る(ガタガタさせない)
- 誤字脱字には細心の注意を払う
履歴書と合わせて、パソコンか手書きを選択します。どちらがいいか迷っている人は、企業側の指示がない限り「パソコン」がおすすめです。
WordやGoogleドキュメントを活用して、効率的に書類を作っていきましょう!
職務経歴書のテンプレについて
ネット上でさまざまな職務経歴書のテンプレートが配布されていますが、どれを使っても大差はありません。
そして、テンプレート通りに書かなくても全く問題ありません…!
「自分」をより積極的にアピールするために、
- 仕事以外の取り組み
- 〇〇の制作過程
このような項目を新設し、PR文を綴っても大丈夫です。魅力的な書類にするために、アピールできる内容は積極的に書いていきましょう!
職務経歴書の各項目の書き方
ここからは、実際に職務経歴書の項目を6つに分けて、それぞれ書き方を説明していきます。
①タイトル・日付・名前
- タイトル「職務経歴書」は太字で大きくする
- 西暦・和暦は書類の中で統一する
- 氏名は右詰め、姓と名の間にスペースを入れる
②職務要約
- あなたの過去の職務を簡潔に伝える
- 長くなりすぎないように、文章を5〜6行程度にまとめる
実はこの職務の”要約”が意外に重要で、次の「職務経歴」を見た時の印象につながってきます。
「あなたの全体像」がイメージできる文章になれば、採用担当者の好印象につながりやすくなりますよ!
具体的には、以下の順序で書き進めるのがおすすめです!
(上記画像のサンプル文抜粋)
- まずは全体像と主な業務を伝える
サンプル文:東京市役所での4年間の勤務を通じ、主に公共医療サービスの提供と医療費の監査に関する業務を担当し、 - 次に具体的な業務内容を伝える
サンプル文:特定健診の実施や保健事業係での窓口業務に従事しました。 - 最後に今の状況を伝える
サンプル文:2033年からは住民への保険医療の指導及び監査を担当し、医療分野における公共医療の向上と住民への提供に寄与し、地域の安全な医療サービスの発展に貢献しています。
③職務経歴
- 表の上段に「勤務先の情報」を記入する
- 具体的な職務内容を時系列に沿ってまとめる
詳細な職務内容を記述する際は、
- 住民への貢献度(仕事の成果)
- 失敗から学んだこと
- 業務を通じて得られた仕事の洞察
このような内容を記述すると好印象です!
たとえば上記画像のサンプル文では”成果”だけでなく、以下のように「失敗談」も語っています。
監査業務の初期には、医療機関から反発に直面しました。これは、監査業務の意義や目的を十分に伝えずに、厳しすぎるチェックを行ったことが原因でした。この失敗から、監査業務は単に不正を発見し指摘するだけでなく、医療機関と協力して適正な医療費請求の体制を整えることが重要であることを学びました。
成果や貢献度以外にも、仕事の取り組み方やどのような考え方で業務に取り組んだかといった「マインド面」も十分アピールポイントになりますよ!
④活かせる経験・スキル
- 応募先が求めている人物に沿って、業務経験や身についたスキルを書く
- 2〜3個をピックアップして書く
どんな職種の公務員にも「民間企業に活かせるスキル」が必ずあります。特に「ポータブルスキル」は、公務員最大のアピールポイントになります。
ポータブルスキルとは「どんな業界や職種にも”持ち運び”できるスキル」のことです。以下に例をご紹介するので、参考にしてみてくださいね!
【ポータブルスキルの例】
- 業務調整スキル
問題が起きてもスムーズに、滞りなく業務を進める能力(上司の突飛な要望は日常茶飯事。対応力・調整力は強みの1つです…!) - コミュニケーションを通じた問題解決能力
「住民全員お客さん」マインドの公務員はコミュニケーションおばけです!(民間企業に転職してほんとうに実感しました) - 業務効率化
公務員のレガシーな労働環境は伸びしろだらけです…!
⑤自己PR
- 「応募先の企業が求めている人材に沿った内容」を優先して書く
- 2〜3個をピックアップして書く
先ほどの「④活かせる経験・スキル」で記述した内容とリンクさせると、より効果的な自己PRになります。
たとえば、サンプルの画像では「活かせる経験・スキル 」に
- プロジェクト管理能力
- コミュニケーション能力
この2つをピックアップしていました。
その流れに沿い、自己PRでは、
- プロジェクトを柔軟に進めるための問題解決能力
- チームビルディング能力
といった親和性の高いものをピックアップしています。
このように、自己PRをリンクさせることで、自分の強み・スキルを強烈にアピールできるようになりますよ!
⑥文末
この職務経歴書を見た人が「ここが最後」とわかるように、文末に『以上』と記して書類を締めます。
「職務経歴書のテンプレについて」の項目でもお伝えしましたが、
- 仕事以外の活動
- 〇〇の制作過程
このような「仕事以外でアピールしたいこと」があれば、職務経歴書の末尾に項目を新設してPRするのも有効です!
積極的にアピールすることで採用担当者が興味を持ち、「面接で詳しく聞いてみたい…!」と思ってもらうことができます。
実際に僕もIT企業に応募するときは「動画投稿サービスの制作過程」を職務経歴書の最後に綴りました。
その内容を付け足すことで
選考通過率が上がり、
面接試験で「詳しく話を聞かせて」と聞かれるようになる。
このような「自分が話しやすい話題で面接が進む」というメリットがありました…!
職務経歴書は”積極的すぎ”くらいでOK!
公務員から民間企業に転職する時、
自分のアピールポイントが無くて自信なくすなぁ…
と感じてしまう瞬間がありますよね。
このようなときは、「これくらいのスキルや経験、みんな持ってるよね?」と感じるような内容を、恥ずかしがらずに積極的にアピールすることがおすすめです。
実際に僕が転職活動をしているとき、転職経験者の先輩公務員から
「公務員ってコミュニケーション能力が高いから、こんなふうにアピールしたらいいよ〜!」
というアドバイスをもらいました。
正直、「本当にこれでうまくいくのかな?」と半信半疑でしたが、その通りに職務経歴書に書いてみると、書類選考の通過率が飛躍的に高まったのです…!
さらにその後の面接試験でも公務員の仕事ついて聞かれ、興味を持ってもらえるきっかけにもなりました。
実は、自分では魅力的と思えないことでも、企業にとっては価値を感じてもらえるものだったりします。「ちょっと積極的すぎるかな?」と思っても、どんどん積極的に自己PRをしてみましょう。
そうすることで、書類選考が通過する”きっかけ”を見つけることができますよ!
実際に先輩公務員に教えてもらった内容は、前章”④活かせる経験・スキル “でご紹介した「ポータブルスキル」でした。
詳しくは以下の記事で解説しているので、アピールポイントで困った時は参考にしてみてくださいね!
\公務員の強みが見つかる!/
公務員が転職活動でアピールできる3つの強み
【+誰でもできる実績作り】
まとめ
この記事では、公務員から転職したい人に向けて、職務経歴書の作り方を解説していきました。
書類を作り始めたばかりの時は、文章が大雑把になってしまっても大丈夫です。冒頭でもお伝えしましたが、一度書き上げ、そこから何度も推敲することで、企業側が魅力的に感じる文章を作ることができます。
「まずは書き終えること」を目標にし、翌日の頭がスッキリしている時にその内容を再度チェックしてみましょう。そうすることで、
- こっちの言い回しのほうが良さそうだな
- 今の職場での自分の強みをさらに掘り下げてみよう
といった改善点が見えてきます。
このプロセスを何度も繰り返すことで、選考を通過できる職務経歴書が完成します。
困ったら勇気を出して、転職エージェントのキャリアアドバイザーにアドバイスを求めたり、転職経験者の公務員の人に聞いてみましょうね。
僕でよければお問い合わせフォームからご質問を受け付けているので、お気軽にご連絡ください。
書類選考の壁を突破して、転職成功に近づいていきましょうね!