- 履歴書の書き方がわからない…
- 履歴書を書く時のコツはある?
このようなお悩みを持つ公務員に向けて、履歴書の書き方を徹底解説していきます。
各転職エージェントや転職サイト、インターネット上に出回ってる応募書類のサンプルはどれも”会社員向け”に書かれていて、公務員の人がどうやって書けばいいのか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、
- 公務員から民間企業に転職をした僕の経験
- 元公務員で転職経験者の友人達のアドバイス
これらの内容をもとにして、履歴書の書き方を詳しく解説していきます。
書類選考を通過するためには、履歴書よりも『職務経歴書』が重要です。
ですが1つだけ、履歴書で重要な部分「志望動機欄」があります。
その重要ポイントをこの記事できちんと押さえて、履歴書をサクッと書き上げていきましょうね!
公務員向けの履歴書サンプル(見本)
履歴書全体のポイント・共通ルール
- パソコンで入力する際は字体と文字サイズを統一する
- 西暦・和暦は履歴書全体で統一する
- 行頭を揃えて見やすく作る(ガタガタさせない)
- 誤字脱字には細心の注意を払う
デジタル化が進んでいる現代では、パソコンやスマホで履歴書を作り、提出する企業が増えています。
したがって企業側の指定がなければ、手書きよりもWordやGoogleドキュメントが好ましいです。
履歴書のテンプレについて
履歴書はさまざまな種類のテンプレートが出回っていますが、どれを使っても”差”はほとんどありません。
したがって、ご自身が使っている転職エージェントや転職サイト内で配布されているものを使用して全く問題ありません。
もし、あなたが転職先として希望している”職種”用のテンプレートがあれば、そちらを使った方が好ましいです。
「どの様式を使うか」よりも、
- 全体のバランスが整ってるか(見やすさ)
- 字体や文字サイズが揃ってるか(読みやすさ)
- 誤字脱字がないか(真剣度)
このような”中身”が大切になってきますよ!
履歴書の各項目の書き方
ここからは実際に履歴書の各項目を5つに分けて、それそれ書き方を説明していきます。
①基本情報欄の書き方
1. 日付
- 日付は書いた日ではなく「提出する日」にする
- 面接に持参する場合は「面接当日の日付」を書く
- 西暦・和暦(昭和・平成)の表記を統一する
2. 写真
- サイズは横2.4〜3cm、縦3.6〜4cm
- 3カ月以内に撮影したものを使う
- カラーでバストアップの写真にする
- 歯は見せず明るい表情で撮影する。
- 服装、髪型を清潔にする
- 写真の裏には名前を記入する
3. 氏名
- 姓と名の間に半角〜1文字分のスペースを空ける
- 「ふりがな」はひらがな、「フリガナ」はカタカナで書く
- 履歴書への押印は企業側の指示があればする
4. 年齢
- 提出日時点の年齢を記入する
5. 住所
- 都道府県から省略せずに記入する
- 郵便番号、マンション名、ふりがななども忘れずに書く
6. 電話番号
- 固定電話がない場合は携帯電話のみでOK
- 日中連絡がつきやすい番号を記入する
7. メールアドレス
- 必ず個人のアドレスを使う(仕事用のアドレスはNG)
- 外出先時でもすぐに連絡できるように、スマホでも確認できるアドレスが最適
基本情報欄のポイント!
写真は証明写真機やスマホで撮影するよりも「写真スタジオ」で撮影する方が絶対におすすめです!
プロの機材で光量が調整されたスタジオで撮影し、その後にプロが加工する写真は「印象」が大きく変わってきますよ!
僕も公務員時代の転職活動では、地元の写真スタジオで撮影した証明写真を使いました。
写真の完成度が高まるだけでなく、証明写真で「あれこれ悩む時間」が一切なくなるのでかなりコスパが良いですよ!
②学歴・職歴欄の書き方
1. 学歴欄
- 学校名や職場は正式名称で書く
- 学歴欄は義務教育を省略しても可
学歴について、特に指定がなければ「高等学校卒業」から書くと間違いないです。大学院卒で学歴が多くて書ききれなくなってしまう場合は「大学卒業」から書くとよいでしょう。
また、学部や学科、コースは必ず正式名称で書くようにしましょう。
2. 職歴欄
- 所属部署まで正式名称で書く
- 職歴欄は過去の就職履歴・転職歴を全て書く
職務経歴についても同様に、官公庁の名前と所属した部署を正式な名称で記載します。
さらに、これまでの就職歴や転職歴はすべて記入して、採用担当者があなたの職歴を理解できるようにしましょう。
(※アルバイトの経歴は不要です)
③資格欄の書き方
- 免許・資格は正式名称で書く
- 最初に免許を書き、その後に資格を記述する
取得した順番に時系列で書くのが一般的です。ただし、企業側が求める必須の免許がある場合は先頭に書くとより良い書類になります。
今現在、取得を目指して勉強している免許がある場合も記載してOKです。応募先の企業に役立つ資格・免許なら積極的に書きましょう!
もし免許を持っていなくて記入することがない場合は、「特になし」と書きましょう。何も書かないと、採用担当者が書き忘れたと誤解する可能性があります。
④志望動機欄・自己PR欄の書き方
履歴書の様式によって、項目が分かれている場合は、それぞれ分けて書ましょう。
上記の画像のように志望動機欄と自己PR欄が一つになっている場合、その枠の中で「志望動機」と「自己PR」をそれぞれ分けて書いても問題ありません。
ご自分の書やすい方で書いていきましょうね。
履歴書の中では、この「志望動機欄」がもっとも重要です。企業側が魅力に感じる志望動機の書き方は次の項目でより詳しく解説します。
履歴書の自己PR欄は、「職務経歴書の自己PR文を要約させた内容」を書くことで、統一感のあるアピールができるようになります。
⑤本人希望欄の書き方
- 年収や休日などの”待遇面”は、原則「貴社規定に準じます」といった内容を記入する
- 1つの求人で複数の職種を募集している企業の場合、自分が希望する職種を書いておく
- 居住地域や通勤時間に懸念があれば、以下を参考に記述する
もし応募先の企業が通勤可能な範囲外※にあって、現在引っ越しを考えているなら、その旨を記載しましょう。
(※一般的には通勤に90分以上を要す範囲)
勤務時間に制限がある場合は、「勤務条件に合わせられるように引っ越しを検討しています。」といった形で、仕事に対する意欲を示す内容を書くことが大切です。
履歴書の最重要ポイントは志望動機!
~ 魅力を高めるラブレター戦略 ~
書類選考を通過するために、履歴書では「志望動機」がもっとも重要です。
その理由は、履歴書の中で唯一自分の想い・熱量をアピールできるからです。自己PR文は職務経歴書の内容を書いた方が統一感が生まれるので、重要度は下がります。
その志望動機は”ラブレターのように書く”ことで、選考が通過する「魅力的な文章」を作ることができます…!
そこで本項目では、このラブレター戦略を3つのステップで解説し、魅力的な志望動機文の作り方を紹介します。
STEP1|求人を再びチェックする
魅力的な志望動機を書くために、まずは応募する求人をもう一度チェックします。
具体的に確認する内容は次の3つです。
- 会社やプロジェクトの「業界」
- 募集している「職種」
- 「求めているスキルや経験」の内容
これらの項目を再びチェックする理由は、企業側のニーズや意図を汲み取るためです。
具体的に、相手はどんな人物を求めているのか?
といったことがわからなければ、どんな内容を文章にすればいいのか迷ってしまいますよね。
読んだ相手が「OK!」と言ってくれるようなラブレターを書くために、まずは『恋人の好きな人のタイプ』を探るイメージを持ち、上記3つの項目を求人から見つけてみましょう!
STEP2|共通点を探す
求人を再チェックして「求めている人物」が明確になったら、
- 現職の公務で携わった分野
- 自分に備わっているスキル
この2つをリストアップさせて「共通点」を見つけます。
この共通点はズバリ「相性の良さ」を示します。共通点が1つでも見つかれば、
私はあなた(企業)にぴったりな人材です
といったハートを射抜くような志望動機が書けるようになります。
たとえば、応募先の企業が「自社医療サービスを推進してくれる人材を募集」という内容の求人を出していた場合、
- 健康医療の公務に携わった経験
- 住民に医療サービスを説明したり、実際に提供促進した経験
- 救急医療の知識・資格を持っていること
このような「経験やスキルの共通点」が見つかれば、「この人と….直接会ってみたい!!」と採用担当者が興味を持ち、次のステップへと進みやすくなります。
志望動機を書く際は、この”共通点探し”が最大のポイントになりますね!
STEP3|ストーリー形式で書く
「ストーリがもっとも人を動かす」
とさまざまなビジネス書では言われていて、マンガやアニメが多くの人に刺さる理由もこれと全く同じです。
したがって、ラブレターも志望動機も「ストーリー形式」を取り入れることで、より恋人や企業に刺さる文章を作ることができます。
具体的には、前ステップで探した「共通点」を軸に、
- 今までの自分の姿
- 恋人(企業)に惹かれたポイント
- お付き合い後(採用後)の未来
この手順で書き進めていきます。
たとえば、先ほど紹介した「健康医療の公務に携わった経験」を持っている人であれば、次のような志望動機になります。
志望動機の例文
【1. 今までの自分の姿】
〇〇課での業務を通じて住民が感じる健康に関する不安を具体的に把握し、それを解決する手助けをすることに大きなやりがいを感じ、医療業界の道を進みたいと思うようになりました。
特に「特定健診事業」の企画から実施、そしてその効果を評価するまでの全工程を経験し、多くの人の健康を改善できたことは大きな達成感がありました。
【2. 恋人(企業)に惹かれたポイント】
貴社が展開するデジタル技術を駆使した医療サービスは、多くの人々の助けになるだけでなく、医療従事者をサポートすることにも繋がり、日本の医療を支えるサービスになると確信しています。
【3. お付き合い後(採用後)の未来】
私はこれまでにさまざまな住民の健康問題に寄り添い、解決策を提供してきた経験を生かして、貴社の医療サービスの発展に貢献し、更に多くの人々の生活の質を向上させたいと思っています。
このように3つの文脈で作ることで、恋人(企業)のニーズに沿った文章ができあがり、
- 恋人(企業)に対する思いの強さ・熱量
- お付き合いした後(採用後)に活躍する自分の姿
これらも同時にアピールすることができるのです…!
- 求人をもう一度チェックする
- 共通点を探す
- ストーリー形式で書く
志望動機ではこの3つの手順を意識して、相手にとって魅力的な文章を書いていきましょうね!
まとめ
この記事では、履歴書の基本的な書き方と志望動機を書く時のコツを紹介しました。
履歴書の最重要ポイントは「志望動機」です。
それ以外は履歴書全体で、
- 見やすさ(書類の第一印象)
- 誤字がないこと(応募の真剣度)
この2点をクリアすれば、80点は取れています。
後は企業側と自分との「共通点」を探し、志望動機作りに注力していきましょうね!