よし、今の会社を辞めて転職しよう!!
と決意したら履歴書や職務経歴書を作る前に、まずは『転職の軸』を作らなければいけません。
転職に興味がある人はこの言葉を何度も聞いたことがありますよね。でも「転職の軸か…ちょっと面倒だな」って思うのが正直なところ。
そこでこの記事では、転職の軸の作り方を3つのステップでわかりやすく解説していきます。
断言します。転職の軸なくして、転職成功は99.9%ありえません。
なぜなら軸を最初に作っておくことで求人選定がスムーズに進んだり、面接試験で筋の通った回答ができるようになるからです。
転職の軸を作れば.. | 転職の軸がないと… |
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罠求人に引っかからずに済む 書類選考から面接試験まで一貫性のあるアピールができる 転職した後も次にやるべきことが明確になる | 高年収求人に目移りしてブラック企業に入ってしまう 面接試験の回答がチグハグになる 目標を見失って転職迷子になる |
転職が”運ゲー”になるかどうかは『転職の軸作り』にかかっています。
なので、「1秒でも早く今の職場を辞めて転職したい…」という気持ちをグッとこらえて、まずはこの記事で転職の軸を作っていきましょうね。
すでに自己分析ができている人なら、早くて1日で転職の軸が出来上がると思います。
まだお済みでない人は、先に以下の記事から自己分析に取り組んでみてくださいね!
転職の軸とは(将来を見据えた)最優先条件
転職の軸とは、今回の転職であなたが最も重視する条件・基準のことです。
ただし、「将来を見据えたうえで」ということがポイントになります。
将来を見据えたうえで自分の希望条件を整理しないと、
・年収アップを狙いすぎて仕事内容が180度、いや540度変わって仕事がつらすぎる
・大企業に転職したものの、スケジュールが5分単位で決められていてAIでもできるマニュアル作業しか仕事がない。将来が不安すぎる
といった「本来望んでいない転職」をするリスクが高まってしまいます。
安全性を100%保ちながら転職成功させるには、将来を見据えたうえで自分の希望条件を整理する必要があるのです。
このポイントが理解できたら、次の項目で転職の軸をいっしょに作っていきましょう!
【超簡単】転職の軸の作り方3ステップ
STEP1:理想の仕事・働き方を書き出す
まずはあなたの「理想の仕事」や「理想的な働き方」をメモに書き出していきます。
10年後、20年後をイメージして、「その時自分はどうなっていたいか?」を思うまま書いてみてください。
【理想を書き出すときの質問】
- 10年後、20年後の理想の生活は?
- 年収はどのくらい欲しい?
- お金よりもライフワークバランス重視?
- プレイヤーとして専門スキルを高めたい?
- マネジメント力を高めて管理職に就きたい?
- フレックス制?フルリモート?
注意点は、周りの目や世間体を気にせず、自分で自由に書き出すことです。
・ぜったいぜったいお金持ちになりたぁぁあい!!
・ストレスフリーで残業ゼロの職場一択だっ!!!
このように「これこそ自分の理想だ!」とあなた自身が納得できるものが見つかれば、次のステップへと進みます。
STEP2:理想と現実の「差」を確認する
ステップ1で理想の自分が描けたら、今度は現実世界に目を向けていきます。
「今の職場で自分の理想は叶うのか?」と自問して、その答えを冷静に考えてみましょう。
じっくりと冷静に考えてみた結果、
- この会社で年収1,000万円はムリ。でもそろそろマネージャーに昇進するだろうから、その経験を積んでから転職したほうが、年収が伸びて早くお金持ちになれるかも。
- もう少し業務経験が積めれば、市場価値が高まって働き方が選べるかも…夢の「フルリモート&フルフレックス制」まであとちょっとじゃん!
と思ったら、転職活動はやらなくてOKです。笑
今の職場がベストな証拠。転職活動はお休みして本業一本、フルベッドしていきましょう。
一方で、
- どう考えても、今の職場では自分の理想は叶わない。
- 1年以上この会社にいても足踏みするだけだ。
- なんなら今すぐ転職してもいいレベル。
このような結論に至ったら要転職。ステップ3に進んで「転職の軸」を完成させましょう。
STEP3:”差”を埋める優先順位をつける
- ステップ1で自分の理想を明確にする
- ステップ2で理想↔現実の「差」を確認する
上記2つに取り組んだら、次は理想と現実の差を埋める”優先順位”を決めていきます。たとえば以下のようなものです。
理想:45歳までに完全週休二日制、残業1桁代の年収1,000万円プレイヤー
理想と現実の「差」
- 年収550万円足りない(現在:年収450万円)
- 給与水準が高い会社に転職する必要がある(現在:中小企業)
- もしくは給与水準が高い業界に映る必要がある(現在:飲食業界)
- 残業が少ないホワイト企業に転職する必要がある(現在:残業100時間)
- 休日出勤がない会社に転職する必要がある(現在:土、祝出社)
- 年齢的に業界未経験+異職種の転職は厳しい(現在35歳)
差を埋めるための優先順位
- 給与水準が高い業界に転職して業務経験を積む(金融/不動産/ITなど)
- 休日出勤のない会社に転職する
- 残業が少ないホワイト企業に転職する
- 給与水準が高い企業に転職する(外資系企業)
こんな感じでステップ2で浮かび上がった「理想と現実の差」と「その差を埋める方法」を書き出し、最後に優先順位を決めて並べ替えればOKです。
優先順位が高いものがあなたの転職の軸となり、転職成功の方角を示す”コンパス”として働いてくれます。
上記の例「45歳までに1,000万円プレイヤーになる」だと、
①給与水準が高い業界で、
②休日出勤のない会社に転職する。
この2つが転職の軸になりそうです。詳しくは次の項目でお伝えしますが、転職の軸はスマートなほど良いです…!
優先順位を絞り込むことで、あなたの理想が実現しやすくなりますよ!
「スマートな軸」は転職成功率を高める
転職の軸の作り方3ステップに最後まで取り組んだ人は、転職の軸の条件が複数生まれた状態になっていると思います。
ここからさらに「条件を絞り込む」という作業をすることで、転職成功率を一段と高めることができます。
たとえば、先ほど取り上げた「45歳までに1,000万円プレイヤーになる例」では、
①給与水準が高い業界で、
②休日出勤のない会社に転職する。
といった内容が”基本軸”になっています。
ここからさらに条件を減らし、『まずは給与水準が高い業界に転職する』と軸の条件を一本化することで、転職の難易度を大きく下げることができます。
飲食業界から「金融/不動産/ITの営業職」に転職する
という条件と、
「金融/不動産/IT業界」で「休日出勤のない会社」に転職する
では、転職のハードルが大きく変わりますよね。後者は「業界」に加えて「休日」の条件も入っているので、それだけ応募できる会社が限られてきます。
逆に前者のように条件を厳しくして転職の軸を”一本化”したほうが、
- 応募できる企業が増えて、よりスムーズに転職できる
- 転職後、早ければ1年以内に「休日出勤なし」だけを狙った転職活動ができる
このようなメリットが生まれてきます。
階段を一段ずつ登るようなキャリア設計は転職の正攻法。「捨てる勇気」を持つことで転職成功率を高め、自分の理想の状態に大きく近づけます。
転職の軸づくりまとめ
「転職の軸づくり」は転職成功のもと。ですが自己分析をしたり将来計画を考えることは、多くの人が面倒に感じる作業です。
同時に、「こんな転職しなきゃよかった…」と後悔する人も多い事実。この原因は、転職の軸を正しく決めていないからだと僕は思います。
- 転職の軸をきちんと決めて、
(最優先項目を定めて) - 軸に沿った求人に応募する。
(それ以外の求人はスルーする)
このルールを守れば、路頭に迷うような転職失敗は100%防げます。それどころか、「転職すればするほど年収や働き方が広がる」という世界線に立つこともできます。
転職の軸をきちんと作り、自分の理想に一歩ずつ近づいていきましょうね!